2021 Fiscal Year Research-status Report
ポラリメトリックにより検知性能を高めた不発弾除去のためのレーダ技術の開発
Project/Area Number |
21K04084
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Research Institution | Niihama National College of Technology |
Principal Investigator |
城戸 隆 新居浜工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (70390995)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 地中レーダ / 不発弾 / 地雷 / 超広帯域アンテナ |
Outline of Annual Research Achievements |
超広帯域アンテナを有する連続波周波数掃引ポラリメトリック適用型地中レーダが深部にある不発弾の検知に深度性能及び分解能の高次の両立が可能であることが先例研究で判明しており、本研究は先例研究に基づき個別の不発弾にポラリメトリック手法を適合させて高性能化することで従来のパルスレーダと比較して圧倒的に上回る不発弾検知性能を実現する地中レーダを開発することを目的としている。 初年度では、ポラリメトリック広帯域レーダ・アンテナ・ユニットの設計のために導入を完了したワークステーション上にCST STUDIO SUITEにより、これまでより大規模で厳密な電磁波シミュレーションを行える環境を構築すること電波吸収体やバック・キビティーを取付け、空中への電磁波の放射を抑え地中への電磁波放射に最適化した広帯域アンテナ・ユニットの設計を開始した。開発する広帯域アンテナは、先例研究に基づいた多角形ボウタイアンテナ、及び、曲線形ボウタイアンテナを含めるという判断を下した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ポラリメトリック広帯域レーダ・アンテナ・ユニットの設計のためにワークステーションの導入が当初の予定通り完了したため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度に、ポラリメトリック広帯域レーダ・アンテナ・ユニット技術を確立するためにシミュレーション環境で設計されたポラリメトリック広帯域アンテナ・ユニットの試作を行い、実地模擬環境で性能試験を行う。 令和5年度に、ポラリメトリック広帯域レーダ・システム技術を確立するためにポラリメトリック広帯域アンテナ・ユニットと周波数掃引型ベクトルネットワークアナライザ(VNA)を一体化してシステム化を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ対応のため業務全体が過多となり、端数少額の経費を使えずに残してしまった。次年度には消耗品等で使い切る予定である。
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