2022 Fiscal Year Research-status Report
スプロール住宅地の戦略的再編指針とロードマップの開発
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21K04413
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
氏原 岳人 岡山大学, 環境生命科学学域, 准教授 (20598338)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | スプロール住宅地 / 制度的課題 / コンパクトシティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、人口減少時代のスプロール住宅地の現状とあるべき姿を科学的なエビデンスに基づき明示するとともに、その実現に向けた具体的な方策を検討することである。2022年度は、郊外部のスプロール住宅地などに適用可能な既存の都市・住宅政策を網羅的に整理するとともに、現状の制度に対する課題を把握した。その結果、スプロール住宅地の改善に向けた制度自体が不足していることや、関連する制度が存在する場合においても、そのための事例が非常に限定的であること、住宅の形成段階ごと(開発時期や開発圧力の高低など)によって、解決すべき課題が異なるため、求められる制度なども異なってくることなどを把握した。そのほか、郊外住宅地や中心市街地などの都市空間やそれらをつなぐ交通手段に着目して、そのエリアのウォーカビリティや徒歩回遊を促す要因を明らかにするとともに、住宅地の魅力を高めるための各種施策などを検討した。また、具体的な都市政策を検討するにあたって、市民の都市政策についての認識などを捉えるために、SNS(ツイートデータ)に着目して、コンパクトシティ政策に対する肯否の程度、捉え方や理解の状況などを把握した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
住宅地の魅力を高めるためのウォーカビリティ施策に関する検討や市民のコンパクトシティに対する理解の状況を把握できた点は、当初の計画以上の成果である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に記載の内容について進めていくとともに、これまでの分析成果をとりまとめる。
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Causes of Carryover |
2022年度の一部の調査を2023年度の調査とあわせて実施することにしたため。
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