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2021 Fiscal Year Research-status Report

Rationality of the traditional dwelling system of townhouses with Gangi for snow removal, street market and city festival

Research Project

Project/Area Number 21K04432
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

黒野 弘靖  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (80221951)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords定期市 / 雁木 / 町家 / 祭礼 / 保全
Outline of Annual Research Achievements

令和3年度当初に予定したとおり、城下町高田で通年開催される定期市において町家・雁木・通りの住人・出店者・来客による雁木のしつらえと利用を、1/100縮尺の連続平面図と断面図に記録した。春季から秋季の毎月、実測調査を実施し、季節変化を把握した。具体的には大町通りで実施される四九市と二七市を対象として、以下の2項目について把握した。① 定期市開催時の戸別の雁木に対応した出店者のしつらえと通りにおける共用空間の形成、および② 1950年代の高田市住宅調査資料による区画整理事業以前の店棚の位置と向き、である。
①については、6月、7月、8月、9月、10月、11月の4回に定期市の開催全域における店棚の形状、分布、種類、配置、出店者向き、来訪者経路、時間変化を記録した。四九市では店棚が雁木先の道路上に分布し、二七市では店棚が雁木軒下に店棚屋根を重ねて配置されており、四九市では来訪者通路が道路中央に形成され、二七市では道路幅員が保たれ雁木が来訪者通路として利用されること、それぞれに対応した出店者向きと来訪者経路の存在を把握した。②については、1950年代の高田市住宅調査資料にある二七市の写真から、通りと雁木町家の撮影範囲を把握した。現在の通りの平面図において店棚位置と向きを復原した。現在の二七市における店棚の種類、位置、向きとの相違点と共通点を把握した。
また、城下町〈高田〉の直江八幡宮の春季と秋季の祭礼を対象として、町家・雁木・通りの場所と住人相互の機会を平面図と断面図に記録し、氏子町内の班と近隣社会組織との対応関係を把握した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

予定通り、城下町高田で通年開催される定期市において町家・雁木・通りの住人・出店者・来客による雁木のしつらえと利用を、1/100縮尺の連続平面図と断面図に記録できた。春季・夏季・秋季に調査し、季節変化を把握できた。大町通りで実施される四九市と二七市を対象として、① 定期市開催時の戸別の雁木に対応した出店者のしつらえと通りにおける共用空間 ② 1950年代の高田市住宅調査資料による区画整理事業以前の店棚の位置と向き、について実測調査を実施することができた。
とくに①については、6月、7月、8月、9月、10月、11月の4回に定期市の開催全域における店棚の形状、分布、種類、配置、出店者向き、来訪者経路、時間変化を記録できた。四九市では店棚が雁木先の道路上に分布し、二七市では店棚が雁木軒下に店棚屋根を重ねて配置されており、それぞれに対応した出店者向きと来訪者経路を把握した。②については、1950年代の高田市住宅調査資料にある二七市の写真から、通りと雁木町家の撮影範囲を把握した。現在の二七市における店棚の種類、位置、向きとの相違点と共通点を把握できた。
また、令和4年度に計画していた祭礼の調査について、城下町〈高田〉の直江八幡宮の春季と秋季の祭礼を対象として、町家・雁木・通りの場所と住人相互の機会を記録することができた。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、当初に予定した「非日常の生活場面として湊町〈直江津〉の祇園社例祭時の居住システムの把握」について、以下の方策で研究を進める。
雁木町家が通りに面する湊町〈直江津〉安国寺地区と、町家が歩道やアーケードを介して通りに面する曙地区の雁木通りを対象として、神輿が停止する1軒に注目し、迎え・礼拝・送りの3場面における町内住人と神輿の位置と向きを、時間経過に沿い断面図と平面図のセットに記録する。雁木のしつらえと住人利用から、神輿の迎え・送りでは近隣住人の場となり、各戸の礼拝時には私領域となり、各戸の自立を町内住人が相互承認する機会となっていること、神輿移動に伴う機会と場所の連続的変化の過程を把握する。これらの機会と場所の成立と、雁木の道路および隣戸側への開放性との関係を把握する。また、私有地である雁木と公有地であるアーケードにおいて、雁木へのしつらえと町内住人の行動がどのように異なるかを祭礼の場面ごとに記録する。
また、城下町〈高田〉の定期市については、冬季の店棚分布を調査し、昨年度のデータと併せ、通年での雁木と定期市との関係を把握する。

Causes of Carryover

区画整理事業以前の出店者の位置と向きの把握については、新型コロナウイルスの感染状況が好転しなかったため、80代出店者への聞き取りと区画整理従前図との照合を実施できなかった。このため調査旅費と謝金を次年度に繰り越した。本年度は、モバイル対応のデータ通信機器を購入し、オンラインによる調査資料の補足と聞き取りを確実に実施することとした。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 2021

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 上越市四九市の通り中央通路の成立要因2022

    • Author(s)
      加藤寛之, 黒野弘靖
    • Journal Title

      日本建築学会北陸支部大会研究報告

      Volume: 64 Pages: pp.28-31

  • [Presentation] 〈高田〉雁木通りの社会組織と上越祭りの利用との関係 -上越市東本町3丁目を対象として-2021

    • Author(s)
      藤崎理, 黒野弘靖
    • Organizer
      日本建築学会北陸支部大会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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