2021 Fiscal Year Research-status Report
シンガポールにおける縦割り行政を超えた水・緑・食の計画とマネジメントに関する研究
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21K04448
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
木下 光 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (90288796)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | シンガポール / ホーカーセンター / 公共空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年2月末から3週間弱、シンガポール国立大学建築学科を拠点として、調査を行った。その内容は主に2つであり、一つは食の要であるホーカーセンターや主要河川やオープンスペースに関する基礎的な状況把握を遂行した。もう一つは研究を進める上で、シンガポールの関係者へのヒヤリングである。当初、予定していた水や緑を管轄するシンガポール政府のUrban Redevelopment Authorityへのヒヤリング調査及び資料収集は、コロナ禍の影響でできなかったが、シンガポール国立大学のCentre for Sustainable Asian CitiesのDirectorであるHeng教授をはじめ、建築学科の先生へのヒヤリングを積極的に行い、今後の研究協力をお願いした。以上の調査を通して、ホーカーセンターを軸として、横断的に縦割りを超えて政策をまとめる組織論、持続的なプランニングという計画論、人々の暮らしのマネジメント論という3つの視点からの研究計画の妥当性を再確認し、次年度におけるケーススタディとして、どのホーカーセンターに焦点を当てるかが決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により、シンガポールでの調査が予定した計画より、遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
シンガポールのホーカーセンターにおいて、特質的なマネジメントを行なっているホーカーセンターのリストアップを行い、2022年8月から9月にかけて、対象となるホーカーセンターのフィールド調査及び、シンガポール政府の関係部局に対するヒヤリング調査と資料収集を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
消耗品の購入の誤差により、繰越金が生じた。2022年度は、シンガポールにおけるフィールド調査及びヒヤリング調査を中心にその旅費と人件費で予算の使用計画を立てている。
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