2022 Fiscal Year Research-status Report
シンガポールにおける縦割り行政を超えた水・緑・食の計画とマネジメントに関する研究
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21K04448
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
木下 光 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (90288796)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | シンガポール / 公設市場 / ホーカーセンター / 水 / 緑 / コミュニティ / ランドスケープ / 農業 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度、シンガポールに3回渡航し、主に公設市場を中心とする公共空間のフィールド調査を行った。特に2022年度に竣工した公設市場(ホーカーセンター)を集中的に調査した。これにより、最新の複合公共建築である公設市場(ホーカーセンター)が水と緑と食に関するハブとして位置づけられていることがおおむね明らかになったと考えている。 また、2020年度在外研究者として在籍していたシンガポール国立大学建築学科との交流をさらに深めることで、本研究に関係する研究者との意見交換ができる環境を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度はコロナ禍の状況が改善したため、3度、シンガポール渡航ができたことで、現地調査が順調に進んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、一次産業としての農業がないシンガポールにおいて、食の安全保障をどのように実施しているのか、というマクロな視点からの食に関する調査を行いたいと考えている。その上で、食糧確保とこれまで取り組んできたミクロレベルでの公設市場(ホーカーセンター)との間にどのような連動した政策があるのか、その政策はどのような組織で構築されているのかというテーマに焦点を当てる予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は旅費のみの執行であったため、誤差が生じ、2023年度に配分される金額と足した。 2023年度は、1度シンガポールに渡航し、補足調査を行うとともに、謝金を用いることで調査内容の整理・分析を行う予定である。
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