2023 Fiscal Year Research-status Report
現象的空間の設計手法に関する基礎理論構築:イサム・ノグチ制作論の応用研究
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21K04461
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
熊澤 栄二 石川工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (30321425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 友里子 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (50814860)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 子ども / 現象的空間 / imaginary landscape / 3Dモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
共同研究者の研究担当である「制作思想」の解明については、イサムノグチの言説の分析を通じて、イスラエルに建設されたエルサレム国立博物館の彫刻庭園に関する景観構造を明らかにした「イサム・ノグチのgardenにおける景観論的研究―エルサレム国立博物館の彫刻庭園―」を令和5年度までにほぼ脱稿しており、令和6年度には投稿予定である。 また、3Dモデル化の研究については建築学会北陸支部および同大会にて学術発表を行い、3Dモデルの情報管理の手法、情報共有化などの課題について、研究者間で議論を行い今後のデータ管理について有益な知見を得ることができた。 3Dスキャナーにより得られた点群データのベクトルデータによるモデル化についても、実際の民家を使用したプレ調査により、ラスターデータの最適解像度ならびにデータ処理方法についてマニュアル化を図ったが、手法そのものがデータ処理を行う主体の技術や知識に大きく依存することも明らかになり、汎用性が高い方法を整備する課題を残した。 加えて、情報属性を如何に生成された3Dモデルに付与し、また活用するかという点についても使用PCのスペックに大きく依存すること、また現行ソフトでは限界もあり、Pythonなどの汎用性の高い、オブジェクト指向のプログラムにより操作を自動化するなどの工夫が必要になることが明らかになった。 これらの課題をもとに研究最終年度では、現象的空間の設計手法の方法論の検討に着手したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
海外での調査を計画しているが、ここ数年の円安状況で渡航費が工面が困難である。また、調査対象地であるイスラエルも令和5年よりイランとの紛争により渡航ができず厳しい状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度にイスラエルの紛争が収まらなければ、研究予定を大幅に変更する。北米を中心として今年度までに調査を終了させる。
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Causes of Carryover |
海外旅費が使用できずにいたため。令和6年度はイスラエルの紛争が沈静化しない場合は、北米の調査のみ実施予定。
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