2021 Fiscal Year Research-status Report
逆推論アプローチに基づく胸部画像診断における熟練技能の解明
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21K04528
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 洋貴 東京工業大学, 工学院, 准教授 (00322090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 幸治 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (40456207)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 逆推論 / XP画像診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,認知プロセス分析における眼球運動データの適切な解釈に向けて提案されている逆推論アプローチを援用し,胸部XP画像診断における医師の診断業務に適用可能な認知タスク分析方法論を構築することが目的である.医師を被験者とした,1つの胸部XP画像診断実験を実施・データ解析を実施するとともに,次年次以降の研究の推進に向け同一患者の経時変化を示す複数画像を用いた比較診断環境での予備的実験を実施した.これらについて,逆推論アプローチに用いることができる基礎的な資料としてまとめた.さらに,アプローチの適用によって明らかとなった医師間の診断方略の違いに関する知見をまとめた.加えて,このアプローチによって得られる熟練医師の持つ診断方略を端的に視覚的に表現した図による教育ツールとしての実用可能性についてまとめた.これらの成果の一部について,国際会議で発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍によって一部の実験について実施条件の若干の変更等は余儀なくされたものの,当初計画していた2つの実験については実施ができた.
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Strategy for Future Research Activity |
実験計画に従い,同一患者の経時変化を示す複数画像を用いた比較診断環境の再現実験を実施し,熟練医師の方略の抽出・可視化を行う予定である.この成果に基づき,データ解釈に向けた逆推論アプローチの洗練を行っていく予定である.
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Causes of Carryover |
共同研究先である東京医科歯科大学での実験の準備費用が,コロナ禍により若干の規模の縮小を伴ったため,予想より少なくなったため.この分については,翌年度の実験の準備費用として使用する予定である.
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