2023 Fiscal Year Annual Research Report
A study on traffic hierarchy to substantiate pedestrian priority in crosswalks
Project/Area Number |
21K04569
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
加藤 麻樹 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00312166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友野 貴之 札幌学院大学, 心理学部, 講師 (00845703)
佐藤 健 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (40277794)
申 紅仙 常磐大学, 人間科学部, 教授 (80382828)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | トラフィックヒエラルキー / 交通弱者 / 自転車 / 安全確認 |
Outline of Annual Research Achievements |
道路交通法で定義されている歩行者等(歩行者,自転車等軽車両を含む)は同じく道路交通法で道路上における優先性が定められてるが,実質的な優先性は低い.多くの場合は待機する歩行者を視認できずに通過することを理由としているが,本来道路交通法では不在が確かでない場合は徐行が義務づけられていることから運用が不十分であることから,歩行者等の側からも自動車等の車両の有無を十分に確認する必要がある.こ車道左側を走行する自転車は,車道左側に駐車車両が停車している際,走行経路を車道中央に変更するため,後方から来る車両は交通弱者である自転車を優先する必要があるが,自転車を認知できずにいると両者に速度差があるため追突事故が発生する危険があるため,自転車も自動車と同様に十分な確認が必要である.走行中の自転車が後方を確認するには頭部をひねって運転姿勢を大きく崩す必要があるため,走行自体が不安定になるとともに,不安定な姿勢による後方視認動作は一定の負担を生じさせる.自転車の進路変更にかかる安全性確保に着目し,自動車側に周知が期待される自転車の挙動にかかる知識の明示と,自転車側の確認動作の確実性に寄与する要因の抽出を目的として走行実験を行った.自転車経験の豊富な実験参加者と経験が少ない実験参加者とを比較した結果,実験参加者の安全確認の成功率はどちらも高いが,確認に必要な時間には統計的に有意差が生じた.確認時間の差にあたる時間を自転車の走行速度と後方から来る自動車の走行速度との相対的な接近速度に照らすと,距離に換算して約1mの差が生じる.道路上で両者の安全確認が不十分なときに1mの余裕距離は安全確保に寄与すると考えられる.
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Research Products
(1 results)