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2021 Fiscal Year Research-status Report

劣オーソリティ環境の為の分散知能情報基盤による災害救助活動の機械化

Research Project

Project/Area Number 21K04582
Research Institution防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群)

Principal Investigator

久保 正男  防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 電気情報学群, 准教授 (30292048)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩永 佐織  海上保安大学校(国際海洋政策研究センター), 国際海洋政策研究センター, 教授 (00559239)
佐藤 浩  防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 電気情報学群, 准教授 (30295737)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywordsマルチエージェント / 災害救助 / 合意形成 / 自律分散 / best-of-n問題 / シミュレーション / ブロックチェーン / ファクトチェック
Outline of Annual Research Achievements

劣オーソリティ環境の為の分散知能情報基盤による災害救助活動の機械化と題して,絶対的な評価者が不在の共同災害救助活動を成功に導くセキュリティ技術の開発を行っている. 今年は初年度でもあり計画通りシミュレータの構築に力点を置いて研究を行った.
初年度である2021年度では繰り返し実験が可能ながらも必要十分なリアリティを持つシミュレータの出発点として,2Dシミュレーションを作成した.特に災害が人間にもたらす物理的なダメージを簡潔かつライトウエイトに表現する為に波動場を使って実装した.その成果を計測自動制御学会システム・情報部門 学術講演会2021で発表した.
コアとなる劣オーソリティ環境でのファクトチェック技術を開発する為のシミュレータの開発も行った.このセキュリティ技術はロボット等によるオンサイトの部分とブロックチェーンでのクラウド環境部分での2ステップに分けることができ,両者が分担する役割について議論を重ね,現在はオンサイトの部分はロボッ ト等が取得した情報を漏れなく記録する役割とし,クラウド部分ではその中から正しい情報を抽出することを想定して,アルゴリズムの開発を行っている.関連研究を調査する過程で主観論理を用いた研究がみられ,これのベースラインとして採用を検討している.
エージェントのダイナミクスを理解することに特化したシミュレータの構築も進めた.公正な活動で得られる利益よりも不正な行為でのそれが上回る場合では活動は一層難しくなる.この利益のバランスを分析・検証するための研究を行った.その過程でゲーム理論を用いた関連研究が見つかり,これを拡張する形で分析を進めている. またこの成果を公開するための準備として公開ウェブサイトを構築した.
ブロックチェーンの実装についてはその仕様を決定するための基礎技術開発を進めている.その研究成果をまとめて国際会議で発表を行った.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

必要なリアリティを備えたシミュレータの開発は構成要素であるエージェントのボディと心の二つの開発が必要で,現在はこの二つを分けて基礎開発をおこなっており,それぞれ順調に進んでいる.今後はこの二つを融合するが,ここには新たなマルチエージェント技術が必要である.
エージェントの利得バランスに関する研究成果を検証するための公開ウェブサイトの構築は当初の計画案にないもので,メンバに少なくない負担が生じた.そのために,実施順序を工夫して研究を進めている.

Strategy for Future Research Activity

2022年度は,相互の行動を観察するロボットを導入して,その観測結果をブロックチェーンに記録し,これから正しい情報を取り出す方法を実装して,コアとなるファクトチェック技術の構築を目指す.またゲーム理論分析から得られた指針を元に,タスクの遂行を評価する報酬系を設計してロボットやマイナーに経済的なフィードバックを行うアルゴリズムを構築する.

Causes of Carryover

コロナ禍によって予定されていた会議参加,研究打ち合わせ,見学が実施できなかったため,当該の助成金額になった,今年度は当初の計画のこれらを実施する.

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 2021

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Towards the Trusted Population-Based Optimization Systems2022

    • Author(s)
      Hiroshi Sato, Masao Kubo
    • Organizer
      International Conference on Artificial Life and Robotics 2022
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 波動場も用いた災害現場エージェントシミュレーション2021

    • Author(s)
      久保正男,佐藤浩,山口明宏
    • Organizer
      2021計測自動制御学会 システム・情報部門 学術講演会 2021,GS4-2-2

URL: 

Published: 2022-12-28  

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