• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

Creation of low-temperature sinterable oxide solid electrolyte and Interface construction for seat type all-solid state batteries

Research Project

Project/Area Number 21K05252
Research InstitutionOsaka Research Institute of Industrial Science and Technology

Principal Investigator

高橋 雅也  地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 研究フェロー (90416363)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 真理  地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 主任研究員 (20416332)
加藤 敦隆  地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 研究員 (40826161)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywords全固体電池 / 固体電解質 / 柔軟 / 酸化物
Outline of Annual Research Achievements

Li7-xLa3Zr2AlxO12(LLZ)酸化物系固体電解質は、伝導度は高いが硬く、プレス成型のみでは粒子間が点接触となり粒界抵抗が大きい。イオン伝導性と可塑性を示すLi2OHBrをLLZと複合化させ、粒界抵抗の小さい複合電解質や酸化物全固体電池を構築した。
Li2OHBr は、LiOHとLiBrをへプタン共存下でメカノケミカル法により合成した。これと LLZ をボールミルで混合し、333MPa で5分間 一軸プレスすることでLi2OHBr/LLZ粉末成形体を得た。また、正極活物質(LiFePO4)、導電助剤(AB)を、Li2OHBr/LLZ複合体と混合することで正極複合体を作製し、固体電解質層(Li2OHBr/LLZ 複合体)、対極層(In-Li箔)とともに積層し、室温でプレス成型することでバルク形全固体電池ハーフセル(In-Li / Li2OHBr-LLZ / LiFePO4)を構築した。このセルを 60℃の恒温槽に設置し、充放電試験を行った。 電池は80mAhg-1の高い容量を示した。Al-LLZにLi2OHBr を複合化することで、充放電可能な酸化物系バルク形全固体電池を室温で作製することに成功した。
しかしながら、30℃での容量が低かったため、Li2OHBrの伝導度改善が必要である。そこで、Li2OHBrの合成時に多価カチオン(Mg2+、Al3+)を添加し、伝導度への影響を調べた。
多価カチオンを添加したLi2OHBrの格子定数及び伝導度の変化を調べた結果、Mg2+を0.5%添加した時に格子定数が小さくなり、伝導度が約2倍に高まっていた。Mgの添加効果が認められたが、その増加分はわずかであり、常温で作動させるためには更なる伝導度改善が必要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

常温一軸プレスだけで、良好な界面を持つLi2OHBr/LLZ固体電解質複合体が形成できた。また同様に、正極活物質(LiFePO4)、導電助剤(AB)を、Li2OHBr/LLZ複合体と混合した正極複合体層も形成できた。これらとLi/In負極シートを常温一軸プレスで積層して得られた酸化物全固体電池は60℃にて作動させることに成功した。常温一軸プレスのみで良好な界面を構築し、酸化物系全固体電池を稼働させることに成功したため、おおむね順調に進展していると言える。

Strategy for Future Research Activity

Li2OHBrの中心アニオンBr-をNO3-、CO32-、BO33-等の酸化物系マクロアニオンやAlH4-等のハライド系マクロアニオンに置換し、中心アニオン表面の電荷密度を下げることでイオンの移動度を高め、伝導度の向上を図る。
(1)マクロアニオン置換により、伝導度、電位窓、ヤング率、融点への影響を調査する。
(2)湿式法でBr-をマクロアニオンで置換することが技術的な課題であるが、想定通りの合成ができない場合はメカニカルアロイング(密閉系)で合成する。
(3)新規電解質を用いて、シート型の全固体電池を常温で作製する。

Causes of Carryover

コロナ禍により出張が困難で、令和4年度に参加を予定していた国際学会に参加できなかった。
令和5年度はコロナが沈静化が予想されるので参加する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 低融性固体電解質 Li2OHBr との複合化による界面形成と酸化物系全固体電池の構築2022

    • Author(s)
      谷口雄介、加藤敦隆、山本真理、高橋雅也
    • Organizer
      日本セラミックス協会2023年年会

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi