2022 Fiscal Year Research-status Report
The elucidation of digestive and absorptive mechanism and biological function of glycopeptides isolated from a food
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21K05448
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Institute |
Principal Investigator |
佐野 栄宏 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 技術支援本部地域技術支援部食品技術センター, 副主任研究員 (20645577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坪 和明 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (30525457)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 糖鎖機能 / 糖ペプチド / 吸収機構 / 微生物 / 機能性物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
食物中のタンパク質の限定分解によって生じるポリペプチド分子は経腸的に吸収され、アレルギー等の生体応答の起因となることが明らかになりつつあるが、その吸収メカニズムや生理的意義は未だ十分理解されていない。申請者はこれまでに、糖タンパク質の分解産物である糖ポリペプチドを模倣したペプチドグリカン分子が小腸上皮細胞に吸収されることを明示してきた。本研究では糖ペプチドの腸管吸収メカニズムおよび生体での生理作用を解析し、食品中の糖タンパク質の新規機能性物質としての役割を証明することを目的として研究を進めている。 細胞による糖ペプチドの機能性の解析およびマウスによる生理作用の検証を今年度の研究として計画している。 食肉由来糖ペプチドは微生物の接着性に関与することが明らかになった。今後この詳細なメカニズムを検証する。 また、マウスによる生理作用解析の結果、病的な影響は検出されなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験用に大量の糖ペプチド含有物を作製するために作製手順を変更する必要があったが、そのために作製途中で凝集物を形成し、大量のロスを生じることが明らかになった。ロスを生じない試料調整方法を検討するのに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
1) 小腸上皮細胞による糖ペプチドの透過実験 6) マウスによる糖ペプチドの生理作用の検証
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Causes of Carryover |
動物実験用試料作製に時間を要し、想定していた実験が遅れたため。 昨年度行えなかった細胞培養実験および動物実験を順次進めていく予定である。
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