2022 Fiscal Year Research-status Report
モデル生物・線虫を用いた食品成分の糖化抑制評価法の開発
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21K05495
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Research Institution | Kanagawa Institute of Industrial Sclence and Technology |
Principal Investigator |
瀬戸山 央 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 化学技術部, 主任研究員 (30589693)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 線虫 / 抗糖化 / C.elegans / 糖化抑制 / 蛍光性AGEs / 老化 / 糖化産物 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに線虫は加齢に伴い体内の蛍光性AGES由来の蛍光強度(励起波長370nm、蛍光波長440nm)が上昇することを明らかにした。 特に15日齢以降に蛍光強度が顕著に上昇することがわかった。これは線虫においてある程度の老化が進むと体内のAGEs量が急激に増加していくことが考えられた。 さらに蛍光性AGEsのうち、クロスリンやペントシジンに由来する励起・蛍光波長に設定し蛍光強度を測定した結果、線虫では加齢に伴いこれら各蛍光性AGEsに由来する蛍光強度が上昇することが分かった。 また既知の抗糖化化合物であるリファンピシンを線虫培地へ添加した場合、線虫体内の蛍光性AGEs由来蛍光強度が低下することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
線虫の加齢に伴う体内蛍光性AGEs量の変化について、蛍光強度を測定することで明らかにすることが出来た。 また抗糖化作用を持つ食品を線虫に摂取させた場合、線虫体内の蛍光性AGEs由来蛍光強度が低下することが示されたため、本研究の目的である「モデル生物・線虫を用いた食品成分の糖化抑制評価法の開発」について、線虫体内の蛍光性AGEs由来の蛍光強度測定することで糖化抑制評価が可能であることを明らかにすることができたため当初計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
蛍光性AGEs由来の蛍光強度を指標とした測定は簡便であるが、定量的とはいえない。そのため、定量性を考慮した方法として、線虫体内の各蛍光性AGEsについてウエスタンブロットやELISAによる測定を行う予定である。 さらに蛍光性をもたない非蛍光性AGEsについて、線虫体内での老化に伴う量の変化や、既知抗糖化化合物投与による生成量の抑制を明らかにしていく予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度に備品を購入予定であったが、研究の進捗状況に合わせて次年度に購入することとしたため次年度使用額が生じている。
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Research Products
(6 results)