2023 Fiscal Year Research-status Report
Searching CMS causative gene and identifying fertility restorer gene in citrus
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21K05570
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
後藤 新悟 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門, 上級研究員 (60433215)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 細胞質雄性不稔 / ファインマッピング / 稔性回復遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
「ファインマッピングによる稔性回復遺伝子の同定」について、最終的に19の交配集団からなる983実生のジェノタイピングを終了し、MS-P1領域を挟むSSR00220-4とSSR00432-1間で組換えを起こしていた実生を17系統選抜することができた。また、これら系統すべての葯のサンプリングを完了させており、順次、雄性不稔性の評価を進めている。 前年度までに、HT1ハプロタイプ(non-functional restorerof-fertility)ホモに持つKO14とHT6ハプロタイプ(functional restorerof-fertility)ホモに持つ口之津51号とのロングシークエンシングデータの比較解析において、2つの候補遺伝子周辺に欠損が確認されていた。さらに、データ解析を進めたところ、2つの候補遺伝子のORFにおいても欠損が確認された。これら候補遺伝子がどちらか片方、もしくは両方が稔性回復遺伝子であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
MS-P1領域を挟む2つのマーカー間で組換えを起こしていた実生を17系統選抜することができ、これらの雄性不稔性評価も進んでいる。また、HT1ハプロタイプにおいて2つの候補遺伝子のORFに欠損が生じていることも明らかになっていることから、稔性回復遺伝子の同定に向けて確実に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
MS-P1領域内にマーカーをデザインし、選抜された17系統のジェノタイピングを進める。また、それらの雄性不稔性評価も合わせて行い、ファインマッピングを進めていく。 ロングリードシークエンスデータを用いて2つの候補遺伝子のORFに欠損があることが示唆されたが、この欠損はPCRとシークエンスを用いて、確認していく。
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Causes of Carryover |
2023年7月1日から2024年6月30日までフロリダ大学にて留学予定である。そのため、この期間中科研費の課題を休止している。2024年7月1日から科研費課題を再開し、ジェノタイピングに使用する試薬代、国際学会参加費、旅費に使用する予定である。
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