2022 Fiscal Year Research-status Report
Evolutionary history of the viruses causing male-killing in insects
Project/Area Number |
21K05625
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Research Institution | Minami Kyusyu University |
Principal Investigator |
新谷 喜紀 南九州大学, 環境園芸学部, 教授 (50389574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長峯 啓佑 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, JSPS 特別研究員 (20817548)
陰山 大輔 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (60401212)
菅野 善明 南九州大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60441929)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 性比異常 / ハスモンヨトウ / ガ類 / 進化史 / ウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
母系伝播する共生微生物が宿主オスを選択的に殺すこと(オス殺し)によって性比が強くメスに偏る現象が昆虫類で数多く報告されている。オス殺しを起こす微生物は、ボルバキア属やスピロプラズマ属などの細菌であることがほとんどである。一方で、我々はRNAウイルス(オス殺しウイルス)がヤガの仲間であるハスモンヨトウにオス殺しを起こしていることを明らかにした。これまで発見されなかったオス殺し能力を持つウイルスの起源はどこにあるのだろうかという疑問が湧いてくる。本研究では、ヤガ上科の昆虫50種以上を対象に、次世代シーケンス解析を駆使してオス殺しウイルスの近縁種を探索する。宿主とウイルスの分子系統樹の比較解析によりオス殺しウイルスおよびオス殺し能力の起源および進化史を推定する。また、本研究の副産物として、農業害虫を多く含むヤガ上科の共生ウイルス叢の網羅的解明も期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で遠方へ外出して採集を行うことが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
採集できているサンプルを解析して、次世代シークエンス解析を行い、論文化を目指す。
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Causes of Carryover |
コロナ禍でもあり考えていたように研究を進められなかった。
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