2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of 3D orthoimage mapping for 3D phenology observation using UAV
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21K05658
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
村井 亮介 高知工科大学, 地域連携機構, 助教(プロジェクト) (70773810)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 方隆 高知工科大学, システム工学群, 教授 (50251468)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | フェノロジー観測 / 多方向観測 / オルソ画像 / カメラ校正 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は前年度までに達成したUAV-BRF観測手法を応用させて、UAV多方向計測手法の発展に貢献する研究を進めた。フェノロジー観測で用いられるオルソ画像はこれまで点群から生成しており、観測対象に絞った色情報を取得できているわけではなかった。例えば樹冠の葉密度が低い時期は、葉の色よりも枝や葉の隙間、葉影の色情報が多く含まれてしまう。一方で今年度進めた研究では「原画像から樹冠上の葉と葉影を分離して、葉の色情報を選択して取得しており、葉密度に影響を受けずに、単木ごとの葉のフェノロジーを観測することができる」(発表論文:UAVによる樹冠BRF解析のための葉と葉影の分類 )。 また前年度の課題として残ったカメラ校正については、高額な校正機材の予算確保が困難なため、異なる方向性で精度向上を試みた。今年度の取り組みは「マルチバンドパスフィルターを用いたRGB計測手法の構築」であった(発表論文:マルチバンドパスフィルターを用いたデジタルカメラ画像によるRGB計測手法 )。フィルターにより観測波長帯を明確にすることで精度向上に繋がる。 最後に研究成果として今年度査読論文としては「村井亮介・高木方隆, UAVを用いたBRFを考慮したオルソ画像生成手法, 写真測量とリモートセンシング, Vol.62, No.1, pp.22-29, 2023.」が学会誌に掲載されており、本研究との関連論文である2編と合わせた3編が公益社団法人日本測量協会の測量・地理空間情報技術奨励賞を受賞した。
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