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2023 Fiscal Year Annual Research Report

小規模わさび田の価値を再認識する -静岡市のわさび田を対象として

Research Project

Project/Area Number 21K05662
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

竹内 真一  東海大学, 海洋学部, 教授 (30268817)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 伸彦  東海大学, 観光学部, 教授 (70353761)
篠崎 圭太郎  南九州大学, 環境園芸学部, 都城事務部フィールドセンター課 主任 (30842306)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsわさび田 / 水温 / 用水 / ヒノキ / 樹液流 / 観光資源
Outline of Annual Research Achievements


静岡市のわさび田は冬期の降水量が少なく、水不足が顕在化している。過去2年間に渡り、環境調査を実施してきた調査田は標高700m:サイトAであり、冬季の水不足により、わさびの低温障害が生じる可能性があるため、比較対象としてより用水の豊富な標高380mに位置する23段のわさび田:サイトBに調査地を移動した。2023年度にわさび田中段において、生育適温範囲下限値である8.0℃以下にさらされた日数は、11日であった。これは、サイトAの53日(2021年度)・83日(2022年度)よりも大幅に少ないものとなった。また、サイトBは湧水と渓流水を水源としており、中段部においても湧水の水温安定性が示されていた。また、上段から下段への水温分布特性について、下段ほど変動量が大きいという結果にはならず、水文学で扱われる粘土からなる基盤層からの復帰流のような成分が存在する可能性が示唆された。これは個々のわさび田の構造によるところが大きい。サイトBの上位部に位置するヒノキ林分において、2個体を対象に樹液流測定を行った。既報によるヒノキの樹液流動の年変化パターンと比較した結果、渇水期の樹液流動が活発で、ワサビ用水との水競合が生じている可能性が示された。これは栽培者の懸念と一致しており、詳細な検討が求められる課題である。また、観光資源としてのワサビの活用実態を、既存データベースで整理するとともに、ワサビの観光デスティネーションとしての活用の可能性を考察した。結果としては、「全国観るナビDB」では69件のワサビに関する観光情報が掲載されているものの、デスティネーションとしての活用は、長野、静岡で少数確認できるに過ぎなかった。そのため、わさび栽培地をデスティネーション化するための課題について検討を行った。なお、得られた研究成果の一部を全国わさび品評会にて還元している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] ワサビ田の微気象構造とその上位部に生育するヒノキの樹液流測定2024

    • Author(s)
      竹内真一、田中伸彦、篠崎圭太郎
    • Organizer
      日本森林学会大会
  • [Presentation] 観光資源としてのワサビの現状と課題2024

    • Author(s)
      田中伸彦、竹内真一
    • Organizer
      日本森林学会大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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