2021 Fiscal Year Research-status Report
Production of low-cesium mushrooms based on the genes analysis
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21K05679
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Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
小松 雅史 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90737313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 安将 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40343800)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 食用キノコ / 菌株 / セシウム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、真菌類における放射性セシウムの吸収に関わる遺伝子の探索と吸収関与遺伝子の組換えによる低吸収株の作出を目的とした。本研究では栽培手法が確立されている、食用となるきのこを主な実験対象とした。 そこでまず有望株となりうる野生株の探索をおこなった。2021年10月に長野県にて野生食用きのこの菌株採集をおこなった。また、2020年以前に収集した菌株の整理をおこなった。その結果、一部分離確認中の株を除くと2021年は16菌株、また2020年以前は205株の食用となる野生きのこの菌株が得られた。この中にはナメコ68株、クリタケ37株、チャナメツムタケ28株、ムキタケ27株、ブナシメジ11株、などが含まれる。特に菌株が多く、二極性であるナメコに着目して試験を行うことが望ましいと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
菌株の収集や整理をおこなった一方、コロナの蔓延で研究所での作業時間が制限された上、他の業務に優先的にエフォートを割く必要があり、得られた菌株の栽培試験を行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで整理した菌株の栽培試験を行い、セシウムの吸収に関して低蓄積、または高蓄積能を有する菌株の探索を行う。有望菌株については遺伝子発現の網羅的解析を実施する。 また、さらなる菌株収集を進めることで、有望株の探索を継続する。
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Causes of Carryover |
菌株の収集や整理をおこなった一方、コロナの蔓延で研究所での作業時間が制限された上、他の業務に優先的にエフォートを割く必要があり、得られた菌株の栽培試験や栽培後の分析を行うことができなかった。栽培試験や分析については次年度中に実施する。
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Research Products
(1 results)