2023 Fiscal Year Annual Research Report
B材およびC材の高付加価値化を目的とした木杭打設による地盤災害軽減技術の開発
Project/Area Number |
21K05698
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Research Institution | Tobishima Research Institute of Technology |
Principal Investigator |
村田 拓海 飛島建設株式会社技術研究所, -, 研究員 (40829959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼田 淳紀 飛島建設株式会社技術研究所, -, 主席研究員 (10443649) [Withdrawn]
北原 文章 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (50582748)
宮島 昌克 金沢大学, 地球社会基盤学系, 教授 (70143881) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 中大径木 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,B材およびC材の実態調査,海外における丸太杭の施工方法の調査,過去の伐倒材のテーパーの追加分析を実施した.得られた主要な知見は以下のとおりである. (1)B材およびC材の実態調査:全国3箇所の森林組合等にヒアリングを実施した.その結果,B材・C材となる丸太は曲がりが大きいもののほかに,製材機械に入らない直径30cmを超える中大径木材も対象となることが明らかになった. 今後の我が国の森林状況を考えると,中大径木の高付加価値は重要であるが,中大径の丸太杭を施工する方法は現在の我が国にはない.このため,中大径の丸太杭を施工する方法を調査する目的で,海外現地調査を実施することとした. (2)海外における丸太杭の施工方法の調査:木材利用先進国であるニュージーランドにて現地調査を行った.その結果,ニュージーランドにおいては,直径30cmを超える木材(ラジアータパイン)を地中に打設する施工方法とその品質管理手法が確立しており,コストも他材料を用いる工法よりも安価であることが明らかになった.これより,この施工方法と品質管理手法を我が国に取り入れることで,B材・C材となるような中大径木の高付加価値化に寄与できる可能性が示された. (3)過去の伐倒材のテーパーの追加分析:2022年度の追加分析として,ランダムフォレストの手法を用いてテーパー率と相関関係の高いパラメータを分析した.その結果,テーパー率に影響を与えているパラメータは,相対高に次いで,末口直径,胸高直径であることが明らかになった.
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