2021 Fiscal Year Research-status Report
Impact of the Information Divide on the Adaption and Diffusion of Stress-tolerant Rice in Bangladesh
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21K05799
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
矢口 優 拓殖大学, 国際学部, 教授 (40407664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 根雨 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 社会科学領域, 任期付研究員 (80836643)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 環境ストレス耐性稲 / 家計調査 / バングラデシュ / 新技術導入・普及 / 食料農業経済 / 農業経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、バングラデシュにおける環境耐性をもつ稲の新品種導入における新技術伝播の状況、要因、問題点について農民の持つ情報格差がもたらす影響を経済学の観点からの実証研究を行うことを予定する。技術情報伝播のあり方としては、農民間の口コミ情報、トレーダーや技術開発普及員からの伝統的なルートとともに、同国では普及が著しい携帯電話網やオンラインソーシャルネットワークの可能性をさぐり、同時に農業技術の伝播についての新たな知見を得ることを目的とする。とりわけ携帯電話網からの文字情報と音声情報の有用性を2種の情報を明確に峻別して分析する点、また情報伝播で問題となる情報疎外者問題を探るための検証を行う。対象となる農家は、独自の500軒の農家家計調査によるマイクロデータを用いた検証をする。 研究代表者、研究分担者の所属機関も、2021年度は業務による海外渡航を禁止していたため、現地訪問は不可能な状況にあった。そのため、現地協力機関との協議で、当初の予定以上にオンライン会議による打ち合わせや遠隔作業を行い、家計調査のための準備作業については共同作業を開始している。しかしながら、2021年度においては、現地農家訪問調査を安全に実施するための感染状況に落ち着いてはおらず、農家訪問調査については2022年度以降に延期して実施する予定である。 初年度の2021年度は、本来であれば家計調査を実施することによって、すでにデータ収集の終わっている2015~16年のベースライン時点での状況との比較、分析の準備が整うはずであった。研究の前提となるデータが入手できていないため、現時点では研究成果は何らできていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
全世界的なコロナ禍は、調査対象国のバングラデシュについても例外はなく、現地の家計調査を基本とする本研究課題の遂行は2021年度は大きな制約を受けた。
また研究代表者、および研究分担者の所属機関は、2021年度は業務による海外渡航を禁止していたため、対面での現地訪問は不可能な状況にあった。そのため、現地協力機関のIRRIバングラデシュ事務所の協力のもと、オンライン会議による打ち合わせを主体として、家計調査のための準備作業については共同作業を開始している。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には、本研究課題の遂行は1年間繰り下げて実施する方向で再検討に入っている。 本来2021年度に行うべき計画を2022年度に繰り下げ、以降、1年度ずつ遂行が繰り下がる方向で予定している。
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Causes of Carryover |
2021年度については、バングラデシュにおける現地調査ができず、調査費用として計上した予算のほとんどが未利用となった。2022年度分と合わせて2022年度中に使用予定である。
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