2021 Fiscal Year Research-status Report
The Overseas Expansion of Food Manufacturers: A Comparative Analysis of Japan and South Korea
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21K05806
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Research Institution | Policy Research Institute, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries |
Principal Investigator |
樋口 倫生 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (50392577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 荘太朗 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (50356325)
小林 弘明 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 教授 (70329019)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 産業内貿易 / グルーベル=ロイド指数 / 製品差別化 / 海外直接投資 / 企業の異質性 / 食品製造業 / 韓国 |
Outline of Annual Research Achievements |
第1に、韓国食品製造業の産業内貿易の状況を、UN ComtradeのHS6桁データで捉え、グローベル=ロイド(GL)指数に関する要因分解分析によって明らかにした。この分析で、韓国のGL指数の上昇が確認された。研究成果はフードシステム学会大会において報告した後、内容をブラッシュアップして同学会誌報告論文として投稿し、受理されている。第2に、韓国の産業内貿易に関し、中国からの輸入の影響をみた。食品製造業の17部門のGL指数を算出し、産業内貿易ボックスを利用して、中国からの要素調整圧力(FAP)の有無を検証した。その結果、17部門のうち、6部門でFAPが存在することが判明した。研究成果はフードシステム学会誌に掲載されている。第3に、日本と韓国の食品企業にとって重要な投資先となるインドネシアについて、食品製造業貿易の実態を解明した。研究成果は東北農業経済学会大会において報告した後、同学会誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は対象国の産業内貿易について分析できたが、海外出張が実施不可能であったため、現地調査ができず、計画通りに研究を進めることが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度には、現地調査を実施できない中で、資料調査とデータ分析を引き続き行うとともに、韓国の統計調査業者に海外投資データの収集を依頼する予定である。年度の後半に、収集したデータを主たる材料に分析を実施する。
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Causes of Carryover |
2021年度には、コロナ感染症の長期的拡大により、計画していた現地調査を実施できなかった。日本国内の学会発表もオンライン形式での実施となった。そのため、旅費として申請していた研究費がほとんど使用していないまま残されている。 2022年度の研究活動において、海外出張を伴わないデータ収集を計画している。具体的には、専門調査会社を利用し、海外の統計資料の収集を実施する。
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Research Products
(6 results)