2021 Fiscal Year Research-status Report
次世代農業を牽引するリーダー人材のあり方と育成プログラムに関する研究
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21K05818
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
上田 賢悦 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (70611226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清野 誠喜 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (90225095)
滝口 沙也加 宮城大学, 食産業学群, 助教 (80882331)
渡部 岳陽 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10371014)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | リーダーシップ / 農業リーダー人材 / 研修プログラム / PAC分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,①次世代農業リーダー人材のリーダーシップ研究(リーダーシップ形成プロセスを捉える)と②次世代農業リーダーのリーダーシップ開発研究(リーダーシップ育成プログラムの開発)を連動させることで,次世代農業リーダー人材育成プログラムの枠組みを示し,その実践方策の提言を行うことを目的とする。 今年度は、上記②の研究を中心に実施した。具体的には,農業リーダー人材育成プログラム受講者および修了者のリーダーシップ行動の変化を教育効果として測定するプレ調査(アンケート調査:27名のデータを回収)を実施した。プログラム受講により,「経営に対する長期的な視点を持つ力」「自分の判断で業務を遂行する力」「業務を効果的に進めるために工夫する力」等のリーダーシップ行動に関係する知識・スキルの獲得がみられ,それらを農業経営の現場で「試行」していることも確認できた。今後,調査内容の見直し・検討を行い,次年度に本調査を実施する。 以上の当初予定した研究に加えて,臨床心理学の手法であるPAC(Personal Attitude Construct)分析を適用し,リーダーシップ人材の態度や姿勢に対するフォロアーの共感について分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
進捗状況を以下の点から評価する。 1点目は、組織的・企業的農業経営におけるリーダー人材複数名へのヒアリング対象を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大下のため1名のみへのヒアリング調査に止まったことである。 2点目は、農業リーダー人材育成プログラム受講者および修了者のリーダーシップ行動の変化を教育効果として測定するプレ調査(アンケート調査:27名のデータを回収)を実施したことである。 3点目は、リーダーシップ人材の態度や姿勢に対するフォロアーの共感を対象とした研究を追加実施できたことである。
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Strategy for Future Research Activity |
民間経営コンサルタント等の協力を得ながら,組織的・企業的農業経営におけるリーダー人材を対象とした定性調査のサンプル数(8名程度)を確保する。 人材育成プログラム実施主体(都道府県や金融機関等)へのヒアリング調査を実施する。 プログラム受講者および修了者を対象としたPAC分析調査を実施する。
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Causes of Carryover |
(理由)組織的・企業的農業経営におけるリーダー人材を対象としたヒアリング調査が,新型コロナウイルス感染拡大状況下もあり,1名のみの実施の止まったこと(旅費および謝金の未使用額の発生)。リーダー人材育成プログラムの受講者調査がプレ調査にとどまったこと(その他経費の未使用額の発生)。ヒアリング調査で収集したデータの整理・分析を依頼するアルバイトを新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり必要日数分確保できず,申請者自身による作業が増えたこと(人件費・謝金の未使用額の発生)。
(計画)組織的・企業的農業経営におけるリーダー人材へのヒアリング調査を実施する,プレ調査の実施に留まったリーダー人材育成プログラム受講者および修了者への本調査を実施することで,旅費,データ整理・分析のための人件費・謝金として使用する。
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Research Products
(1 results)