2021 Fiscal Year Research-status Report
家禽チフス発症に寄与する新規病原因子RatAの機能解析
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21K05926
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
岡村 雅史 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70374775)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 病原性関連遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究環境が大きく変わったため、当初予定していた実験はあまり進んでいない。一方、本研究の端緒となった、我々の見出した病原性関連遺伝子の欠損株のin vitroでの表現型についての検討を進めた。ratAを含む複数の遺伝子の単一欠損株(ΔratAなど)およびその相補株のin vitro増殖能を野生型(WT)と比較したところ、ΔratAの増殖能の低下はみとめられ中った。本遺伝子は、研究代表者が前任地において、in vivoでの病原性の低下を確認している。したがって、ratAはin vivoでの病原性低下に直接的に寄与していることが改めて確認できた。一方で、in vivoでの実験系も含め、新たな研究環境で同様の実験結果が得られることが確認できた。現在本遺伝子の機能解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の移籍により、研究計画は遅れている。新たな研究環境において、前任地で実施した研究成果が同様の方法により得られることを確認する必要であったこと、さらに研究環境の整備そのものに時間がかかったことが原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在組換えRatAの早急な作製と、各実験の前倒し・並行しての実施を試みている。
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Causes of Carryover |
研究代表者の移籍に伴い、研究環境の整備が必要であったことから、計画通りに研究が進まず、差額が生じた。翌年度分と合わせ、複数の実験を前倒し、並行して実施する予定である。
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