• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Annual Research Report

Growth mechanism in animal eye development regulated by placental C3 and analysis of placenta derived factors for precocial neonates

Research Project

Project/Area Number 21K05936
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

日下部 健  山口大学, 共同獣医学部, 教授 (20319536)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords網膜 / 成長期 / ミクログリア / 胎盤 / 乳腺
Outline of Annual Research Achievements

ニワトリでは眼杯形成初期において、補体因子C3aと受容体C3aRが網膜の細胞分化に関与することが知られている。前年度において、マウスでは胎盤、乳腺、肝臓においてC3aが産生されていることを示した。一方で、C3aRは胎子の眼球内で発現していたが、眼杯の形成後期で網膜分化は既に進んでおり、C3aを含む補体C3は網膜に局在していなかった。よって、C3a/C3aRシステムはマウスでは胎生期の網膜の分化に関与しないと考えられた。
補体C3は限定分解によってC3aのほかにC3bも産生する。C3bの受容体であるCR3はミクログリアが特異的に発現しており、ミクログリアは死細胞や余剰の神経突起・シナプスを貪食する。一方で、我々は出生後の網膜は成長するにつれて薄くなることを示した。成長期における網膜の薄化メカニズムへのミクログリアの関与について、CR3の網膜の動態変化の解析を起点として研究を行った。
マウス新生子網膜において、CR3は生後7日から発現量が増加し、解析した56日目(性成熟期)まで増加を続けた。この増加は、網膜の薄化変化と逆相関の関係にあった。しかし、ミクログリアの主要なマーカーであるIba1について解析すると、生後7日以降は出生直後での発現量から半減しており、CR3の成長期・網膜内変動と一致しなかった。Iba1の網膜内局在を調べると、神経節細胞層、内網状層、内顆粒層において検出されたが、成長期間において大きな数的変動は認められなかった。CR3の局在は網膜の視神経線維層で認められ、Iba1と局在性は一致しなかった。
C3bとCR3に制御されるミクログリアは、網膜内に存在するミクログリアの一部であり、網膜の薄化に関与する一群ではないことが予測された。一方で、Iba1陽性ミクログリアの生後網膜での役割は不明であり、現在検討を続けている。

  • Research Products

    (6 results)

All 2024 2023 Other

All Presentation (3 results) Remarks (3 results)

  • [Presentation] 新生子期マウスの網膜の組織変化におけるミクログリアの関与2024

    • Author(s)
      青柳亮慈、兵頭宗厳、中原千尋、今井啓之、日下部健
    • Organizer
      日本獣医解剖学会/獣医解剖分科会春季学術集会 第4回獣医解剖アカデミア
  • [Presentation] ウシおよびマウス網膜の出生後発達に伴う組織学的構造変化2023

    • Author(s)
      兵頭宗厳、今井啓之、加納聖、日下部健
    • Organizer
      第166回日本獣医学会学術集会
  • [Presentation] ウシおよびマウスの出生後発達に伴う網膜の組織学的構造変化2023

    • Author(s)
      兵頭 宗厳、今井 啓之、加納 聖、日下部 健
    • Organizer
      日本解剖学会 第77回 中国・四国支部学術集会
  • [Remarks] Researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/read0055760

  • [Remarks] YJK (山口獣医解剖)

    • URL

      https://www.facebook.com/YjkshanKouShouYiJiePou

  • [Remarks] 共同獣医学部ガイドブック

    • URL

      https://www.yamaguchi-u.ac.jp/vet/doc/2023yamaguchi_university.pdf

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi