2023 Fiscal Year Research-status Report
精管結紮雄を用いない新規人工偽妊娠誘起法の開発および妊娠機能の評価
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21K05996
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
金子 武人 岩手大学, 理工学部, 准教授 (30332878)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ラット / マウス / 胚移植 / 偽妊娠 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、雌の偽妊娠誘起には精管結紮雄との交尾刺激が必要とされていた。研究代表者は、独自に開発した音波振動装置により雌の偽妊娠誘起に必要な交尾刺激を再現し、ラットの偽妊娠を人工的に誘起することに成功した。本研究は、この方法を精管結紮雄を用いない新規人工偽妊娠誘起法として確立することを目的とした。研究期間内に、ラットにおける人工偽妊娠誘起法の処置時間の短縮および最適化することに成功した。この方法を元に、マウスでの人工偽妊娠誘起法の開発を行った。独自に開発した音波振動装置に装着するプロープの形状をマウス用に改良した。これを用いて、偽妊娠誘起を行った雌マウスの卵管に胚を移植した結果、移植した胚は子宮に着床し正常な産子にまで発生することが確認できた。産子への発生率は、従来の精管結紮雄マウスを用いた偽妊娠誘起法と比較して有意な差は認められなかった。本方法を応用し、凍結保存胚さらにはテイク法(エレクトロポレーション)を用いてゲノム編集を行った胚を同様の方法で偽妊娠誘起を行った雌マウスの卵管に移植した結果、目的の個体を得ることに成功した。本研究結果から、マウスおよびラットにおいて音波振動による人工偽妊娠誘起が可能であることが示された。さらにこの方法は、遺伝子改変系統などのマウスの効率的な計画生産に応用することができ、現在実用化に向けたプロトコールを構築中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究期間内に、マウスおよびラットの音波振動による偽妊娠誘起に成功した。本研究で開発したこの方法は、遺伝子改変系統などのマウスの効率的な計画生産に応用することができるため、現在実用化に向けたプロトコールの構築を行っている
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で開発したこの方法は、遺伝子改変系統などのマウスの効率的な計画生産に応用するため、実用化に向けたプロトコールの構築を行う。
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Causes of Carryover |
学会での研究発表および実用化に向けたプロトコール構築に必要な実験が生じたため。次年度では、これらの経費を計画的に執行し、研究成果を報告していく。
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