2022 Fiscal Year Research-status Report
オートファゴソーム形成過程における小胞体との分子機構の解明
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21K06152
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
濱崎 万穂 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 准教授 (30455216)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オートファジー / 小胞体 / 膜動態 |
Outline of Annual Research Achievements |
オートファジーは、飢餓時のエネルギー源確保による生存維持や細胞内浄化による発がん、神経変性疾患、炎症性疾患、感染症、生活習慣病等の疾患発症の抑制など多岐に亘る重要な役割を担い、近年大きく注目を集めている細胞内大規模分解系である。オートファジーが誘導されると、細胞質で膜オルガネラであるオートファゴソーム(AP)が新規に形成される。APは、細胞内のオルガネラであるにも関わらず他のオルガネラと異なり既存で存在しない。我々は、細胞生物学の大きな謎であったAP膜の形成場が小胞体・ミトコンドリア接触部位であると同定した(Nature 2013)。AP膜形成は複雑でダイナミックな過程であるが、最も重要な形成初期の実態がこれで明らかになることが期待される。なぜ、小胞体・ミトコンドリア接触部位で形成されるのか、小胞体との関係は我々だけではなく世界中でも報告があるためどのように形成に関わるのか、詳細を明らかにしたい。本研究では、最新のイメージング法、プロテオミクス、生化学を駆使してAP膜形成の初期過程の形成機構の解明を目指す。今年度はプロテオミクスで採れた候補因子の解析を報告するために論文投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
nature姉妹誌に論文投稿し、レフリーまで回ったが、コロナの影響で返事がくるまで4ヶ月かかった上に、再度投稿しても更なる時間がかかると判断し別雑誌へpresubmissionを行なった。ULKへの影響がどのように下流に影響をしているのかのメカニズムが足りないと指摘があったのでそこの補填をし、投稿予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
論文化すること。 プロテオミクスでとれている他の候補も進めるのと同時に、AP形成初期過程がER/mitchondria接触部位で行われるため、そこでどのように膜が新規にできてくるか画像解析を行うために試行錯誤する予定である。
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Causes of Carryover |
論文化するためのリバイス実験などに使う予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] The P4-ATPase Drs2 interacts with and stabilizes the multisubunit tethering complex TRAPPIII in yeast2023
Author(s)
Irene Pazos, Marta, Laura Betancur, Jorge Cordero, Nereida Jim, Marc Abella, Altair C Hern, Ana G Duran, Emi Adachi-Fern, Carla Belmonte-Mateos, Susana Sabido-Bozo, Akiko Nezu, Baldomero Oliva, Julien Colombelli, Todd R Graham, Tamotsu Yoshimor, Manuel Munis, Maho Hamasaki, Oriol Gallego
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Journal Title
EMBO report
Volume: 24(5)
Pages: e56134
DOI
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