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2022 Fiscal Year Research-status Report

Elucidation of the proximate factor that determine the next-generation sex ratio on aphid parasitoid, Ephedrus nacheri

Research Project

Project/Area Number 21K06297
Research InstitutionNational Agriculture and Food Research Organization

Principal Investigator

光永 貴之  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 植物防疫研究部門, 上級研究員 (50569506)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長坂 幸吉  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 植物防疫研究部門, 研究領域長 (50355137)
村上 理都子  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 植物防疫研究部門, 上級研究員 (10414947)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsアブラバチ / 性配分戦略 / アブラムシ / 意思決定要因 / 進化生態学
Outline of Annual Research Achievements

1)テクスチャーアナライザー(島津製作所製、EZ-SX 1N)を用いて5種類のアブラムシ種(ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシ、トウモロコシアブラムシ、マメアブラムシ、以下アブラムシを省略)の齢期ごとの体表面の硬さ(前胸背板、mN)を測定した。その結果、最小で1.93mN(ワタ、1齢幼虫)、最大で11.13mN(マメ、成虫)の範囲であることが明らかになった。成虫時のアブラムシの大きさはワタ、マメ、トウモロコシ、モモアカ、ジャガイモヒゲナガの順で大きくなるのに対して、硬さではワタ、トウモロコシ、モモアカ、ジャガイモヒゲナガ、マメの順で硬いことが示された。
2) 実験室内でナケルクロアブラバチ雌成虫に5種のアブラムシ成虫を与えて寄生させ、次世代虫が羽化するまで観察を行い、ナケルクロアブラバチの次世代性比を測定した。寄生は実体顕微鏡で観察し、寄生されたアブラムシがマミーとなるまでの死亡率が極めて低いことを追跡することで、産卵時性比が次世代虫の羽化までほぼ維持されていることを確認した。得られた結果についてアブラムシの体サイズを説明変数とした場合と、体表面の硬さを用いた場合でそれぞれロジスティック回帰モデルを作成した。データと回帰モデルの適合性を比較するためにそれぞれのモデルの残渣逸脱度について検定した結果、体表面の硬さを用いた場合の方が有意に小さくなった。このことから、体表面の硬さを説明変数としたモデルの方が、よりデータに対する説明力が高いことが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

電気料金の大幅な値上げにより、当研究所では夏季の節電対策が実施され、ほとんどの恒温室等の実験設備を停止せざるを得なかった。加えて植物及び昆虫の飼育を担当していた実験補助員が急病により退職し、その後任を応募したものの雇用することができなかった。

Strategy for Future Research Activity

本年度確認したナケルクロアブラバチの次世代性比がアブラムシの体表面の硬さによるものであるという観察結果を検証するために、アブラムシ類にシリコン系の展着剤を塗布することで体表面の硬さを変化させ、その後ハチに寄生させた場合の次世代性比を測定する。得られたデータについてロジスティック回帰モデルを作成し、その説明力が保たれていることを検証する。なお、本年度研究の遅延の原因となった夏季の電力不足は本年度も続くと予想されるため、実験を春季及び秋季に集中して行えるように準備する。

Causes of Carryover

夏季の電力不足対応として恒温室を停止せざるを得なかったことによる物品費等の残余分として次年度使用額が発生している。なお、令和5年度に消費する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 施設ナスでのワタアブラムシ防除のためのニホンアブラバチバンカーの試み2022

    • Author(s)
      光永貴之・村上理都子・石崎摩美・勝野智也・長坂幸吉
    • Organizer
      第69回関東東山病害虫研究会大会
  • [Presentation] フラグメント解析を用いたニセラーゴカブリダニからのハダニ検出およびワタアブラムシからのニホンアブラバチの検出について2022

    • Author(s)
      村上理都子・光永貴之・窪田直也
    • Organizer
      第93回日本蚕糸学会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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