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2023 Fiscal Year Annual Research Report

Anthropological and Archaeological Survey of Paleolithic to Jomon Periods in Limestone Area in Western Shizuoka Prefecture

Research Project

Project/Area Number 21K06358
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

近藤 恵  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (40302997)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤田 祐樹  独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 研究主幹 (50804126)
太田 圭  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (30908520)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords旧石器時代 / 縄文時代 / 炭化物 / 石器 / 土器 / 動物骨
Outline of Annual Research Achievements

助成を受けた3年間、毎年1回の現地調査を実施した。
1回目は、洞窟主要部の測量等、調査準備を行った。
2回目の発掘調査において、テストピット3ヶ所の表土を剥ぎ、掘り下げる作業を行ったところ、石器、各種焼物片、動物骨片等、300点以上もの破片の遺物が混在している状況を確認し、これらを採り上げた。時代的には縄文時代から江戸時代もしくは現代に至るまでの様々な時代の遺物が確認された。この状況から、おそらく古代から長期に渡り、何らかの目的でこの場が使用され、そのために幾度となく整地がなされ、様々な時代の遺物を含む土壌が人為的に盛られたのではないかと推測された。これらの遺物の中に、縄文草創期の可能性のある遺物が1点発見された。攪乱層からの出土であるため、学術的価値は高度に認められないが、ヒトによる当洞窟の使用がいつの時代まで遡るか、重要な鍵となると思われる。
3回目(最終年度)の発掘調査においては、前回のテストピットにおける出土遺物と土壌堆積の状況を踏まえ、ピットを広げて調査を実施した。攪乱層以下に元来層があることを確認するため、表土を除した状態から調査を開始した。元来層と思われる層を確認することはできたが、遺物の包含は認められない一方、炉跡の可能性のある炭化物を確認した。これらの年代を確認するため、測定作業を進めているが、最終年度内に結果を得るところまで完了しなかったため、今後、引き続き作業することとする。この炭化物資料の年代が確定することが、当初の目的遺物発見に向けての重要な情報となると思われる。また、3回目の調査の際、洞窟内にかなり厚みのある灰層を比較的広範囲に確認したため、これらの形成について確認する必要が生じている。ここまでの調査で、長年不明であった当遺跡の状況が徐々に明らかになった点は成果と言える。しかし未だ最大の目的には達しておらず、今後も引き続き調査を続けることが肝要である。

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Published: 2024-12-25  

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