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2022 Fiscal Year Research-status Report

Synchronization of activity among individuals in a group of western lowland gorillas.

Research Project

Project/Area Number 21K06359
Research InstitutionChubu Gakuin University

Principal Investigator

竹ノ下 祐二  中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (40390778)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsニシローランドゴリラ / 活動時間配分 / 群れ生活 / 社会性
Outline of Annual Research Achievements

ガボン、ムカラバ-ドゥドゥ国立公園(以下、ムカラバ)に生息するニシローランドゴリラの群れを対象に、1)群内の個体の活動はどの程度同調しており、どのような個体間でより同調性が高いか;2)個体間の活動の同調に影響する生態学的要因は何か、の2点を明らかにすることを目的として、2022年8月から9月にかけて1回、研究代表者とガボン人研究協力者のEbang Ellaが野外調査を実施し(調査1)、2023年2月から3月にかけて、Ebang Ella氏を単独で調査地に派遣して野外調査を実施した(調査2)。
調査1では個体レベルでの行動記録に不可欠な個体追跡法による調査の試行を行った。しかし、依然として新型コロナウイルス感染症が流行中であり、ガボン入国後、帰国後ともに感染拡大防止のために自己隔離期間を取る必要があり、十分な調査時間をとることができなかった。とはいえ、現在の調査対象群において、オトナオス(シルバーバック)、授乳中のメス2頭、およびワカモノオス2頭については、観察者が追従しても大きく行動を変えることなく、個体追跡による行動データ収集が可能であることが確認できた。ただし、同一調査日に追跡対象個体を頻繁に変更すると、対象個体を探す時間がかかり、観察時間が十分にとれないこと、観察者が群れの中で動き回るためにゴリラたちの活動を乱してしまうこともわかった。
調査1の試行を踏まえ、本格的なデータサンプリングのための調査プロトコルを作成した。一人の観察者は1日1頭を追跡対象とし、ゴリラに過剰なストレスを与えないよう、1時間に2回、各15分の個体追跡セッションを行うこととした。
調査2では、作成したプロトコルに従って予備的データを収集するとともに、プロトコルの問題点の洗い出しを行った。ほぼ問題なくデータ収集できたが、代表者による研究協力者の追加トレーニングの必要姓が認められた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初計画では、2021年度前半に予備調査を実施してデータサンプリングプロトコルを作成し、21年度後半から23年度前半までの野外調査で必要なデータを収集する計画であった。しかしながら、2021年度は新型コロナウイルス感染症のために野外調査が実施できず、2022年度も計画通りの調査期間を確保できなかった。そのため、2022年度終了時点でデータサンプリングプロトコルが完成した状況である。

Strategy for Future Research Activity

2022年度にデータサンプリングプロトコルが完成したため、2023年度に研究代表者が野外調査を行うとともに、ガボン人研究協力者を現地に派遣してデータ収集をしてもらう。また、別経費で同じ調査地で野外調査を実施する他の日本人研究者と互いに必要なデータの収集を手伝いあう方策をとる。
これにより、研究目的である個体間の活動の同調の程度については、2023年度末までに必要なデータが得られると考えている。活動の同調に影響する生態学的要因を解明するための季節間比較については、当初計画の乾季と雨季の比較にこだわらず、さまざまな時期での同調の程度を比較することで可能な限り解明したい。

Causes of Carryover

研究実績の概要および現在までの進捗状況に記したように、本研究課題の遂行に不可欠なガボンでの野外調査を、2021年度はまったく実施することができず、2022年度は代表者とガボン人研究協力者が1回ずつ野外調査を実施したが、研究対象のゴリラへの感染リスク回避のため、十分な調査期間を確保できなかった。そのため、計上していた野外調査にかかる経費が未執行で現在に至っている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Int'l Joint Research (1 results)

  • [Int'l Joint Research] 国立科学技術研究センター熱帯生態学研究所(ガボン)

    • Country Name
      GABON
    • Counterpart Institution
      国立科学技術研究センター熱帯生態学研究所

URL: 

Published: 2023-12-25  

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