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2021 Fiscal Year Research-status Report

シスCD縮環型ステロイドの立体選択的合成法開発と抗癌性化合物探索への展開

Research Project

Project/Area Number 21K06473
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

松谷 裕二  富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (50255858)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsオルトキノジメタン / 分子内Diels-Alder反応 / シスCD縮環型ステロイド骨格
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的の1つである、シスCD縮環型ステロイド骨格の効率的構築のため、オルトキノジメタンの分子内Diels-Alder反応をデザインしている。本反応の検討を行うにあたり、まずは基質となる化合物のA環フラグメントおよびD環フラグメントの合成に着手した。
A環フラグメントについては、オルトキノジメタンの前駆体として、ベンゾシクロブテン化合物の合成が必要となるが、シアノ基を有する本化合物は申請者がすでに確立して報告済みの経路にて、合成を達成した。D環フラグメントについては、申請者がすでに報告している分子内Diels-Alder反応を活用することで、シス配置を有するD環相当構造を組み上げ、ついでラクトン環のメタノール分解、生じた水酸基の除去について検討を行い、メシル化、ブロモ置換、スズヒドリド還元を含む4工程による最適の反応条件と合成経路を確立することに成功した。次いで、6員環アルケン部の酸化開裂の検討を行い、最初はオスミウム酸化を経由する方法を選択したが良好な結果が得られなかったため、オゾン分解にて実施することとし、水素化ホウ素ナトリウムによる還元的処理を施すことで、目的のジオール化合物へと誘導することができた。
今後、2つの水酸基のうち1方を脱水反応によるアルケンへと誘導、もう1方を酸化反応によるアルデヒドへと変換する必要があり、この目的に向けて水酸基の選択的な保護機導入の詳細な条件検討を実施して、D環フラグメントの合成を効率よく達成する経路を確立していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究最大の鍵反応となる、オルトキノジメタンの分子内Diels-Alder反応の検討に向けて、その基質合成が順調に進捗している。見込みとして、あと3-4工程にて達成できるものと期待される。

Strategy for Future Research Activity

オルトキノジメタンの分子内Diels-Alder反応の基質合成を完了させ、本鍵反応の立体選択性について、詳細な検討を実施する。また、D環部を酸化して、アンドラスチンD環と同じ構造に誘導するための変換経路についても、検討を進める予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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