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2021 Fiscal Year Research-status Report

飢餓状態でのhnRNP A1消失とそれに続くncRNA遊離による癌細胞形質の変動

Research Project

Project/Area Number 21K06538
Research InstitutionMusashino University

Principal Investigator

高橋 徹行  武蔵野大学, 薬学部, 講師 (00403692)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
KeywordshnRNP A1 / CCND1 mRNA / boxB/lambdaNシステム / miRNA
Outline of Annual Research Achievements

既に同定していた新規hnRNP A1結合性mRNAの内、飢餓状態時に著しいmRNAレベル現象が見られたCCND1 mRNAについて詳細な解析を実施した。まずmRNA安定性について検討したところ、CCND1 mRNAは飢餓状態時に著名に安定性が低下し、この安定性低下はhnRNP A1発現ベクター導入によって回復したため、飢餓状態によるhnRNP A1タンパク消失を介するmRNA不安定化がCCND1 mRNAで起こっている事が示唆された。また、ヌードマウス皮下にHeLa細胞を移植して得た腫瘍片より組織切片を作成し、hnRNP A1およびCCND1の免疫染色を実施したところ、腫瘍組織内の壊死部近傍(飢餓状態と類似条件下の部位)においてのみ両分子の発現が明らかに低下していた。
boxB/lambdaNシステムを用いて、飢餓状態下でhnRNP A1 mRNA 3'UTRとの結合性が変動するmiRNAの同定をmiRNAマイクロアレイにより試みたところ、652種のmiRNAがヒットした。Cut off値を2倍および0.5倍に設定して83種のmiRNAを選抜後、データベース検索により各シード配列と結合しうる塩基配列がhnRNP A1 mRNA 3’UTR内に存在するmiRNAを抽出したところ、17種のmiRNAが候補となった。この17種のmiRNAについて、hnRNP A1 mRNA 3’UTRに対する結合予測位置を調べたところ、飢餓状態下で結合が低下するmiRNAは均等に分布していたのに対し、結合が上昇するmiRNAは80%が約400 bpの範囲に集中していた。そこで、この領域を欠失させたhnRNP A1 mRNA 3‘UTRをルシフェラーゼ遺伝子下流に組み込んだレポーターベクターを作製し、レポーター活性を測定したところ、有意なレポーター活性の上昇が認められた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

新規hnRNP A1結合性mRNAの機能解析、boxB/lambdaNシステムを用いたhnRNP A1 mRNA 3'UTR結合性miRNAの同定をはじめ、実施計画に沿って概ね順調に研究を遂行できたが、当初想定していなかった結果もいくつか出てきている。次年度は、この点の再検証を行いつつ当初の研究計画を推進していく予定である。

Strategy for Future Research Activity

研究計画に沿って概ね順調に進行しているので、次年度も当初の計画通りに研究を推進していき、成果の論文化も並行して進めていく。

Causes of Carryover

ほぼ当初の計画通りに消耗品・受託解析に係る予算を消化したが、安価な代替品の適用やキャンペーン価格での購入により若干の余剰が生まれた。この余剰分は次年度の経費に合算し、研究計画に沿った円滑な経費の執行の一助とする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 飢餓状態下で起こるhnRNP A1タンパク消失に連動するCCND1レベルの低下2022

    • Author(s)
      安藤悠莉、高橋徹行、市川裕菜、土方貴雄
    • Organizer
      日本薬学会第142年会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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