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2023 Fiscal Year Research-status Report

ミトコンドリア脂質代謝異常に起因する転写活性制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 21K06542
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

高須賀 俊輔  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (90375262)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywordsミトコンドリア / カルジオリピン
Outline of Annual Research Achievements

カルジオリピンの生合成経路で、ホスファチジルグリセロールリン酸(PGP)の脱リン酸化を担う酵素を肝臓特異的に遺伝子欠損させたマウス(以下、LKOマウス)では、インスリン様成長因子1(IGF-1)分泌不全を呈し、ラロン型低身長症(ヒト成長ホルモン受容体が原因遺伝子として固定されている)様の成長障害を発症した。
LKOマウスに置ける遺伝子発現の変化をRNA-seqにより網羅的に解析した結果から、成長ホルモン受容体の発現低下が認められ、これがIGF-1分泌低下のメカニズムであることが強く示唆された。さらに詳細な解析を行うことで、LKOマウス肝では、特定の転写因子シグナルが阻害されている可能性が示唆された。そこで本転写因子のシグナル低下が、LKOマウスにおいて認められるリン脂質レベルの2つの変化(カルジオリピンの低下、PGPの上昇)のいずれに起因するのかを検証する目的で、PGPの合成酵素であるPGS1の肝臓特異的な遺伝子欠損マウス(カルジオリピン、PGP共に低下する)を作製し、LKOマウスと同様にRNA-seq解析を行い、結果を比較した。その結果、LKOマウスで認められた特定の転写因子シグナルの低下による影響はLKOマウス独自のもので、PGS1の欠損では認められなかった。この結果から、特定の転写因子シグナルへの影響はPGPの上昇に依存するものと示唆された。
今後、PGPと本転写因子シグナルとの関連について詳細に解析を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

LKOマウス由来の転写因子と標的配列の結合を評価する系を立ち上げるのに時間がかかったため。

Strategy for Future Research Activity

LKOマウス由来の転写因子では、標的配列との結合が低下している可能性を示す予備的データが得られている。この結果をより定量的に評価するとともに、PGPの上昇との関連の分子メカニズムを明らかにする。

Causes of Carryover

本年度に論文投稿を行う予定であり、そのための費用を計上していたが投稿に至らなかったため、次年度に持ち越した。論文投稿に関わる費用として使用する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 代償的なINPP4B過剰発現によるPTEN遺伝子欠損の機能代替の機構2023

    • Author(s)
      高須賀俊輔、佐々木雄彦、海老原敬
    • Organizer
      第46回日本分子生物学会年会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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