2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of novel heterologous virus-vectored vaccines for COVID-19
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21K06545
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
坂本 明彦 金沢大学, 薬学系, 助教 (70740439)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ウイルスベクターワクチン / プロモーター / 新型コロナウイルス / オミクロン株 / マウス / 中和活性 / メモリーT細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、前年度の研究成果を論文にまとめ、国際誌に発表した。前年度はデルタ株が流行したが、当該年度はオミクロンBA.1株が流行した。そこでBA.1株に対応するシュードウイルスを作製し、本研究で開発したワクチンの有効性を検討した。ワクチン投与マウスの血清を用いて中和活性を調べたが、BA.1株のシュードウイルスを中和できたマウスは8匹のうち2匹(25%)で、従来株やデルタ株ほどの中和活性を示さなかった。そこで、プロモーターと遺伝子組換え部位を改良したワクチンを作製し、免疫原性が高まるかを検討した。その結果、血清の中和活性と主要なエピトープに対するT細胞免疫をどちらも3-5倍ずつ高めることに成功した。本研究成果は国際学会で口頭発表する機会をいただき、現在、国際誌での発表準備を進めている。また、改良したプロモーターと遺伝子組換え部位を用いて、BA.1株対応型のワクチンを作製した。このワクチンをマウスに投与した結果、検討した3匹すべてのマウスでBA.1株のシュードウイルスと患者から単離したBA.1株の中和活性を確認できた。本研究では、2種類のウイルスベクターワクチンを作製し、組み合わせて用いることで有効性を高める計画だった。片方のワクチンの作製が難航したが、ワクチンの設計を見直すことで解決し、当該のワクチンを完成させることができた。そこでマウスでの免疫原性を評価した結果、新型コロナウイルスのSタンパク質に対する抗体と主要なエピトープに対するT細胞免疫を誘導できることが確認できた。そのため、このワクチンと今年度論文発表したウイルスベクターワクチンを1回ずつマウスに投与し、有効性や持続性が高まるかを検討しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、国際誌での研究成果の発表が目標で、達成することができた。また、作製が難航したウイルスベクターワクチンが完成し、前年度の計画どおりマウスでの免疫原性を明らかにした。一方、すでに完成していたワクチンがオミクロンBA.1株に対して期待ほどの効果を示さないことがわかった。そのため、ワクチンの改良という新たな課題が生まれたが、研究全体としてはおおむね順調に進展しているものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、改良型ワクチンの研究成果を論文にまとめ、国際誌での採択をめざす。また、2022年度に完成したウイルスベクターワクチンとすでに論文発表した別のウイルスベクターワクチンを組み合わせることで、有効性や6ヶ月間をめどに持続性の違いを検討する。
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[Presentation] A Novel Malaria Multistage Vaccine Based on Vaccinia virus-Prime/AAV5-Boost Elicits Sterile Protection and Transmission Blocking Efficacy2022
Author(s)
Hasyim Ammar A., Iyori Mitsuhiro, Mizuno Tetsushi, Abe Yu-ichi, Mizukami Hiroaki, Yamagoshi Iroha, Yusuf Yenni, Syafira Intan, Sakamoto Akihiko, Yamamoto Yutaro, Shida Hisatoshi, Yoshida Shigeto
Organizer
ASTMH 2022 Annual Meeting
Int'l Joint Research
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[Presentation] Optimization of Plasmodium falciparum multistage vaccine based on the heterologous viral-vectored platform in a murine model2022
Author(s)
Miyabe Ryo, Yamamoto Yutaro, Zainal Kartika H., Hasyim Ammar A., Abe Yu-ichi, Iyori Mitsuhiro, Mizuno Tetsushi, Sakamoto Akihiko, Mizukami Hiroaki, Shida Hisatoshi, Yoshida Shigeto
Organizer
ASTMH 2022 Annual Meeting
Int'l Joint Research
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