2021 Fiscal Year Research-status Report
漢方薬による腸内細菌叢を介した抗癌薬関連毒性予防効果の機序解明と支持療法への応用
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21K06614
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
西内 崇将 香川大学, 医学部, 協力研究員 (80723113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 知巳 香川大学, 医学部, 教授 (60263810)
今大路 治之 (中山治之) 香川大学, 医学部, 講師 (80294669)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 漢方薬によるがん支持療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん支持療法として漢方薬を投与されている患者の腸内細菌叢と治療効果との関連性を調べ、がん支持療法における漢方薬の有効性を予測できる新たなバイオマーカーの開発を目指す。さらに、がん支持療法としての漢方薬の有効性に腸内細菌叢がどのように関与するのか、そのメカニズムを解明することで新たながん支持療法の創出を目指す目的の研究を行った。 今年度は、漢方薬のがん支持療法の効果に影響する腸内細菌叢プロファイルが同定できた無菌マウスへの便移殖または培養菌のカクテル投与による検討を行うための準備実験を実施した。支持療法に良好な応答を示したマウスと不応答なマウスをそれぞれ選択して、それら患者の凍結保存糞便(具体的な腸内細菌が同定できている場合はその培養液のカクテル)を用いて無菌マウスへ便移殖を行う準備をした。4週間の定着期間の後にマウスを以下の通りに群分けし、漢方薬(人参養栄湯および六君子湯)と抗がん薬(CDDP+5-FU)投与後の生存率、腸管粘膜障害や栄養学的パラメーターを測定し、群間比較を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
動物実験による予備的薬理実験の結果の解析と解釈に難渋しており、次実験の準備が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
既報研究を参考に薬理条件を改定して、新たに動物実験を計画してデータを抽出した上で腸内フローラとメタボロームの解析を追加する。
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