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2021 Fiscal Year Research-status Report

新規メカニズムを有する抗癌剤創薬を指向した上皮間葉転換誘導細胞増殖阻害物質の創出

Research Project

Project/Area Number 21K06625
Research InstitutionNational Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition

Principal Investigator

松尾 洋孝  国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 薬用植物資源研究センター, 研究員 (70613694)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords上皮間葉転換 / 薬用植物 / 天然物化学
Outline of Annual Research Achievements

上皮間葉転換(EMT)をターゲットとした天然物探索はこれまで、EMTを阻害することに着目されてきた。一方、申請者はこれまでの研究から、EMT化した細胞に対して増殖阻害(EMT誘導細胞増殖阻害活性)を示す天然物である新規nanaomycin類を放線菌の培養液から見出しており、それらの天然物をモデルにEMTをターゲットとした新たな抗癌剤の戦略を探索している。しかしながら、新規nanaomycin類のEMT誘導細胞増殖阻害活性は偶然見出されたものであり、その評価系はまだ確立されていない。そこで本研究では、EMT誘導細胞増殖阻害活性を示す天然物を薬用植物から探索するため、新規nanaomycin類をポジティブコントロールとして用いて、申請者が独自にEMT誘導細胞増殖阻害物質の探索系を構築した。当センターが保有する国内野生植物および生薬の市場流通品を主とした植物エキスを用いてスクリーニングを行なった。1次スクリーニングとして細胞密度の差による増殖阻害活性の差異を指標に13,427エキスをスクリーニングした結果、222エキス(同一生薬のロット違いを含む)が1次スクリーニングを通過した。これらエキスのうち、再現性を認めた114エキスをEMT誘導細胞を用いた2次スクリーニングに供し、最終的に48エキスに活性を認めた。また、スクリーニングと同時に活性物質の探索も進めており、キンマ葉エキスよりhydroxychavicolを、タケニグサ枝エキスよりsanguinarineおよびchelerythrineを活性物質として同定した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

2021年度中に、予定していた保有する全てのエキスをスクリーニングに供することができた。また、2022年度中の計画としていた活性物質の取得について、先行して2つのエキスからそれぞれ活性物質を取得することができた。

Strategy for Future Research Activity

当初の予定通り、2022年度は活性物質の取得をメインに行なっていく。また、進捗状況に応じて2023年度計画である作用メカニズムの解明について検討を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 上皮間葉転換誘導細胞増殖阻害物質探索系の構築2022

    • Author(s)
      松尾 洋孝、河上 仁美、安食 菜穂子、河野 徳昭、渕野 裕之、吉松 嘉代
    • Organizer
      日本薬学会第142年会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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