2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of high value-added Rhubarb effective for neurological disorders
Project/Area Number |
21K06628
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小松 かつ子 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (50225570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保山 友晴 第一薬科大学, 薬学部, 准教授 (10415151)
當銘 一文 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 准教授 (80563981)
浅沼 舞 同志社女子大学, 薬学部, 助手 (50852224)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Rheum / 大黄 / マイクログリア / M1 / M2 / 抗炎症作用成分 / 偽遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 遺伝系統: 長野県栽培ダイオウのうち系統29はR. palmatum(RP)のRp5タイプが、同地の系統保存種3系統(A-C)10検体はR. coreanum(RC)が母系であった。サブクローニング法によるITS配列の解析では各検体から得たクローンが複数の配列を示し、系統保存種7検体に偽遺伝子が検出された。機能的遺伝子からなる検体のうちA2及びB2はRCのクローンの配列、C4はRPまたはR. tanguticum(RT)のクローンの配列が主体であり、系統29はRPのRp5タイプとともに別タイプのRPやRTのクローンの配列が認められた。偽遺伝子を簡便に検出するため4種類の制限酵素を用いたPCR-RFLP法を開発した。 2. 成分含量: 系統29はisolindleyin(1)、lindleyin(2)、(+)-catechin(3)、(-)-epicatechin gallate(4)、resveratrol 4’-O-β-D-(6’’-O-galloyl) glucopyranoside(5)の含量が他より高かった。系統Aはanthraquinone類の含量が高いのに比し系統Bは低くかつdianthrone類も低含量で、系統Cはdianthrone類が高く、他の成分含量も含めて良質と判断した。 3. 脳における抗炎症作用: 系統29、系統C及び3種類の大黄の熱水抽出物がM1マイクログリアの割合を有意に減少させ、さらに系統29及び系統CはM2マイクログリアを有意に増加させた。化合物では3とphyscion(6)がM1化抑制傾向を示し、1~6及びphenylbutanone類2化合物がM2化を有意に促進した。M2/M1比を有意に増加させた化合物は1、3、5、6で、系統29の抽出物には1、3、6が、系統Cには3、5が多く含まれた。 以上、2系統は高付加価値大黄の資源となり得る。
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Research Products
(3 results)