2021 Fiscal Year Research-status Report
グルココルチコイド代謝酵素を標的とした疫学的手法による糖尿病の合併症予防戦略
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21K06645
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
島ノ江 千里 佐賀大学, 医学部, 教授 (10734064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 明子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10330979)
田中 恵太郎 佐賀大学, 医学部, 教授 (50217022)
原 めぐみ 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90336115)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 糖尿病 / HbA1c / 11βHSD / コホート研究 / Metylation / 人工透析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、コルチゾール代謝調節不全と糖尿病の合併症リスクのと関連について約10000人一般住民コホート研究に基づいて検討するものである。
2015年に開始した11037人(追跡調査)の回答率は93.7%、ベースライン調査の12068名の追跡調査のうち88,4%の追跡率である。2019年5月までの罹患調査では、糖尿病399件、人工透析28件であり、次年度も罹患調査を継続する。 一方、コルチソール代謝活性を反映するバイオマーカーとして尿中コルチゾール/コルチゾン比(GC比)に影響する可能性があるメチル化部位とHbA1cとの関連について検討したところ、いくつかの部位のメチル化率と有意な関連が示された。この関連において、肥満、血圧などの修飾作用がないかさらに詳細な検討をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
母体となるコホートの罹患調査は順調にすすめられており、2021年度はメカニズムの解明への検討としてメチル化解析も実施した。当初本年度に予定していた糖尿病罹患とGC比との関連に腎障害などの合併症が併存するかの解析は、罹患件数の増加を見越して次年度に移行する計画へと変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
罹患登録の進捗状況に合わせて、糖尿病罹患とバイオマーカーの関連に肥満や睡眠状況などの影響があるかについて検討し、生活習慣の寄与について解析をすすめる。 また、コロナ感染症の影響が大きい学会発表ではなく、成果発表は論文発表に重きを置く予定である。さらに、糖尿病治療と腎障害との関連についてもレセプトデータを用いて検討し、予防、メカニズムの解明に加えて、治療による重篤化予防という多面的な視点で本テーマに取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍下での医療機関での調査に遅れが出ており、解析に必要なPC等、人件費の使用が遅れたことから次年度の使用予算として繰り越した。
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Research Products
(5 results)