2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K06759
|
Research Institution | Morinomiya University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
松崎 伸介 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (60403193)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田熊 一敞 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (90289025)
高村 明孝 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (80514398) [Withdrawn]
雑賀 史浩 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10644099)
長井 克仁 大阪大谷大学, 薬学部, 准教授 (00351271)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 糖尿病 / 認知症 / SUMO化修飾 / 小胞体ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、近年多数報告されるようになってきた糖尿病(以下、DM)の病態とアルツハイマー病(以下、AD)の病態の相補的促進作用について明らかにする目的で、申請者が小胞体ストレス(以下、ERストレス)やSmall Ubiquitin-like Modifier(以下、SUMO)修飾の関与についての研究成果に基づき研究を実施することを予定している。すなわち、DM発症における膵臓β細胞の変性をERストレス、SUMO化の観点からアプローチすることで、AD病態との類似性・新たなDM発症メカニズムの解明を目指すものである。 令和3年度は研究代表者である松﨑と研究分担者である高村(大阪大学)に異動が生じたこと、分担者である田熊(大阪大学)の研究施設が大規模改修工事に入り実験施設が大幅に制限されたこと、また、それらに加えてコロナウィルス感染症の影響があり実験計画を変更せざるを得なかった。そのため、令和3年度は計画を大きく変更して実験環境の再整備と実験準備に留めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid-19の影響が予想以上に大きく、共同研究者を含め研究実施体制も制限されていた。また、主たる研究者である松﨑が研究開始時点で異動となったため研究遂行のための実施態勢を整える必要があった。また、研究実施に必要となる機器等を使用するため、外部研究機関(共同研究先を含む)との調整が必要となった。これらの調整についても、Covid-19の影響から立ち上げが困難であった。 また、分担研究者(高村)の異動が重なり、研究体制の調整が必要となった。 加えて、分担研究者(高村・田熊)の所属先である大阪大学歯学部研究施設が大規模改修工事に入り、研究施設が大きく制限され、研究実施が困難であった。 さらに、①現所属が医療系大学であり、医師という立場上、地域貢献活動としての職域接種への協力が必要となり、延べ時間として1か月半から2か月程度の終日ワクチン接種当番を担当となったこと、②異動前に比べて担当講義コマ数が増えたこともあり教育エフォートが増加したこと、③同居家族がCovid-19に感染、私自身は陰性であったが濃厚接触者となったため、保健所等からの指導で、大学・研究施設に1か月弱立ち入り(出勤)禁止となったこと、などのため研究実施に割り当てることができる時間が物理的に少なくなっていた。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度についても研究代表者である松﨑は当面はコロナウイルス感染予防の業務が多く見込まれる。そのため、研究分担者等の体制構築が今後の研究の推進方策において非常に重要であると考える。 研究協力者として代表者所属機関の学部生(1-2名)が参画することが決定しており、学内での研究推進を加速する。 異動のため途中で分担研究者から外れた高村については、研究内容を把握していることから、新規環境が整い次第、再度分担研究者として参画いただく。 必要に応じて、分担研究を依頼し研究を推進する。
|
Causes of Carryover |
研究計画の遅延理由にも記載したが、計画立案時に想定していた以上にコロナウイルス感染拡大の影響が大きかったこと。分担研究者側の研究施設の改修、異動などもあり、研究代表者・分担者ともに研究体制が整わず、研究計画を大幅に変更せざるを得なかったため次年度使用額が生じた。現状で可能な範囲での研究費執行が最も予算の無駄を省くこととなるため、効率的な研究費運用のため、令和4年度へ繰り越すこととした。
|