2023 Fiscal Year Annual Research Report
新規アルツハイマー病治療薬創出に向けたNRBP1-ユビキチンリガーゼ阻害剤の探索
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21K06769
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
安川 孝史 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 講師 (60291936)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / アミロイドβ / ユビキチンリガーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
理化学研究所の創薬・医療技術基盤プログラムの支援のもと、天然物化合物・低分子化合物ライブラリー(約3万化合物)を用いてNRBP1-BRI2間の結合を阻害する化合物のスクリーニングを行った。 一次/二次評価は、分泌型ガウシアルシフェラーゼ(Gluc)をN末端側(Gn)とC末端側(Gc)とに分割して各々BRI2とNRBP1に連結した融合タンパク質を培養細胞に共発現させ、BRI2とNRBP1が結合した場合にGnとGcが近接して培養上清中のGlucの活性が回復し発光が検出されるが、化合物の添加により結合が阻害されると発光が見られなくなる二分子発光補完法を用いたハイスループットスクリーニングを行った。一次評価では、NRBP1-BRI2間の結合を阻害しかつ細胞毒性の低いものを選抜した。二次評価では、結合阻害の濃度依存性試験と偽陽性を排除するための全長Glucを用いたカウンター試験を行った。高次評価では、Aβの総産生量が上昇するAPP変異体を安定発現する神経系培養細胞を用いて内在性BRI2の増加、Aβ40/42の産生抑制、Aβ42の凝集抑制についての評価を実施した。2個のヒット化合物A、B(未発表のため仮称)が得られた。Aについては、理研 生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS)の支援により、可能な官能基の置換を試みて類縁体24個を合成し評価を実施したが、Aより活性の高いものは得られなかった。A,Bともに天然物由来で構造が複雑で合成展開による類縁体の取得が困難なため、これら2化合物を基にしたリード化合物の探索は断念せざるを得なかった。 次いで、合成展開が可能なAMEDの中分子化合物ライブラリーA, B(15,000化合物)を用いてスクリーニングを実施し、二次評価で19個の化合物を得た。高次評価を行ったが明らかな内在性BRI2の増加、Aβ産生の抑制を示す化合物は認められなかった。
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Research Products
(1 results)