2022 Fiscal Year Research-status Report
PGD2ミクログリア神経炎症サイクルを制御する腸脳相関の神経変性疾患治療への応用
Project/Area Number |
21K06807
|
Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
吉川 圭介 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (10435860)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 腸脳相関 / 神経炎症 / 脂質メディエーター / ミクログリア |
Outline of Annual Research Achievements |
腸管に発現している食事性肥満原因遺伝子GPR120の機能不全が、肥満をはじめとした生活習慣病の発症に関与することが報告されている。申請者はGPR120KOマウスの脳内において、Prostaglandin D2(PGD2)-ミクログリア神経炎症サイクルの持続的な発生を見出している。本研究はGPR120を起点とした腸脳相関がミエリン形成・脱髄進行に及ぼすメカニズムを解明することを目的とする。 本年度は、オープンフィールド(情動行動)、高床式十字迷路(不安様行動)、モリス水迷路(記憶学習試験)、ローターロッド(運動能力試験)等の複数の運動機能解析によりGPR120KOマウスの運脳機能障害を明らかとした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
GPR120KOマウスの運動機能障害を明らかとした。GPR120KOマウスに見られたミエリン形成不全により、運動能力が低下していることを明らかとした。
|
Strategy for Future Research Activity |
GPR120受容体刺激により産生されるインクレチンホルモンであるGLP-1が、ミエリン形成不全を改善するかどうかを検討する。
|
Causes of Carryover |
海外より遺伝子改変マウスの購入を検討しているが、納品が遅れており、その分の研究費が執行できなかった。
|
Research Products
(9 results)