2021 Fiscal Year Research-status Report
エピトランスクリプトーム解析によるメルケル細胞癌の病態機構解明
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21K06885
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
松下 倫子 鳥取大学, 医学部, 助教 (70642198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 一彦 鳥取大学, 医学部, 特任教授 (30180962)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | メルケル細胞癌 / メルケル細胞ポリオーマウイルス / METTL3 |
Outline of Annual Research Achievements |
メルケル細胞癌(MCC)は高齢者に好発する予後不良の皮膚神経原性悪性腫瘍である。MCCの約8割にメルケル細胞ポリオーマウイルス(MCPyV)の感染が認められ発癌に寄与していると言われているが、ウイルス感染から発癌に至る詳細機構は不明である。また、MCPyV陽性MCCとMCPyV陰性MCCとでは、発癌機序が異なることが示唆されているが、その詳細は十分に明らかとなっていない。近年、RNA修飾によりRNAの安定化、翻訳制御が起きることで遺伝子発現の制御が起こるという概念が登場した。転写されたRNAが修飾され、mRNAの翻訳促進や分解促進が調整されるというエピトランスクリプトミクスという概念は新しく、その制御分子機構、疾患との関連性について十分に明らかとなっていない。MCCとの関連も明らかとなっていない。本研究の目的は、MCCをエピトランスクリプトミクスの観点から解析し、MCPyVの有無による病態の差異を明らかにすることである。本年度は、RNAのメチル化分子METTL3の発現がMCPyV陰性MCCに比べMCPyV陽性MCCのほうが高いということが示唆されため、その結果を踏まえ、MCPyV陽性MCC細胞、MCPyV陰性MCC細胞を用いた実験を行い、METTL3に着目したRNA-seqを行った。現在、RNA-seqデータ解析中である。次年度はRNA-seqの結果もふまえて研究を遂行していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
METTL3のRNA-seqを行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
METTL3のRNA-seq解析結果も踏まえて、引き続きエピトランスクリプトミクスの観点から研究を遂行していく。
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Causes of Carryover |
一部試薬を安く購入できた。また、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況のため、学会がWeb及び現地のハイブリッド開催されたが、現地参加をしなかったため、旅費を使用しなかった。次年度に試薬など研究に必要な物を購入予定である。
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