2023 Fiscal Year Research-status Report
がん微小環境・エクソソーム解析による炎症性腸疾患関連腫瘍の病理学的特性解明
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21K06911
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
吉田 功 北里大学, 医学部, 教授 (90316943)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 炎症性腸疾患 / 潰瘍性大腸炎 / TEVs / エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は、がん微小環境において近年注目されているTEVs(tumor-derived extracellular vesicles)について、申請者が過去の研究課題で得られた知見を発展させて潰瘍性大腸炎関連癌との関連を解析するものである。 2021年度の申請者の所属異動に伴って、研究環境の変化により2021年度以降の研究活動について、実験系の研究活動の実施が困難になっている。 本年度は、22年度に引き続き、22ー23年度に実施予定であった、組織材料の症例選定を実施し、今後の細胞生物学的解析を行うに向けた体制構築を行った。 それにより、23年度実施予定の病理FFPE検体におけるTEVs同定とそのin vivo解析に向けて準備を行い、in vitro解析の実施に向けて、抗体・試薬の準備を含めた環境整備をすすめ、予備的データを収集した。不十分な状況であるが、引き続き環境整備並びに研究計画の推進に努めたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年5月に学内所属変更(医学部病理学単位から医学部附属新世紀医療開発センター横断的医療領域開発部門分子病理学へ)となったため、本課題へのエフォートを維持することが困難となったこと、予定していた技術員の支援が得られにくくなったこと、参画予定であった大学院生の指導担当ではなくなったこと等により、本課題の進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
追加継続としたため、研究環境の改善に最大の努力を行う。課題推進の方針は立っているため、環境整備がなされれば、大きく研究推進がなされるものと考える。
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Causes of Carryover |
研究環境整備に時間を要しているため、4年目以降に実施する各種実験のために、次年度使用額を確保した。 引き続き研究環境整備と研修推進を並行するため、次年度使用額が大きくなっている。
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