2021 Fiscal Year Research-status Report
前立腺導管癌の分子生物学的特徴及び治療予測への人工知能の応用
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21K06933
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
都築 豊徳 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70627645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 陽一朗 国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, チームリーダー (00573247)
小林 恭 京都大学, 医学研究科, 教授 (00642406)
羽賀 博典 京都大学, 医学研究科, 教授 (10252462)
佐々 直人 愛知医科大学, 医学部, 教授 (50437026)
高原 大志 愛知医科大学, 医学部, 助教 (50790317)
溝脇 尚志 京都大学, 医学研究科, 教授 (90314210)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / 導管内癌 / 予後因子 / 免疫染色 / 人工知能 / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
前立腺癌の予後予測の上で、導管内癌 (IDC-P)が存在することが予後不良因子であることが様々なデーター解析から裏付けられている。2022年に発刊される予定のWHOの泌尿器腫瘍の教科書において、研究者は執筆の中心として参画し、IDC-Pの定義並びにその臨床病理学的意義の記載を行った。 前立腺癌の放射線治療において、前立腺生検内にIDC-Pが存在することが予後不良であることを示した研究結果をまとめた。また、それらのデーターを元にして論文を作製、提出した。2022年4月にその結果がCancer Scienceにacceptされた。(尚、論文自体は4月末のacceptであることから、DOI numberはまだない。)これらの症例は全てwhole slide imageが作製されており、このデーターと予後とを組み合わせて、人工知能による予後解析を行う準備並びに態勢を整えた。既にてwhole slide image上では病変部並びにそれに対応するGleason score (生物学的悪性度の形態学的指標)のannotationが遂行されている。今後、そのデーターを元にして解析を進める。 前立腺癌組織におけるIDC-PとPTEN等の分子生物学的マーカー検索を行う対象症例並びに検討すべき標本は抽出・選択された。これらに対する病理学的な診断・解析は既に終了してしる。現在は免疫組織を遂行するための標本の作製過程中である。今後は免疫染色を遂行し、そのデーターの解析と病理組織学的検討でえられた結果をまとめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
主研究者が感染症担当の副院長業務に従事しており、COVID-19に対する院内感染対策に時間及び労力を割く必要性が生じた。 上記理由に伴い、前立腺癌全摘術を受けた患者群において、解析対象となる導管内癌を有する同定に予想以上に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
導管内癌を有する前立腺癌患者の標本を使用して、予定されている免疫染色 (PTEN, ERG, Ki67, p53, Rb等)を行う。その結果の解析を行う。また、組織及び免疫染色標本のwhole slide image化を行う。その後に、人工知能を用いて、組織像からPTEN欠失等の予測可能性の検討を行う。
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Causes of Carryover |
COVID-19に対する病院業務が激増したことにより、研究エフォートが十分に割くことが出来なかった。その為、研究自体がやや停滞することとなり、結果として予定よりも試薬などの費用がかからなかった。
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