2021 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病心筋症の新たな治療法の開発-終末糖化産物阻害アプタマーを用いた解析
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21K06952
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
福井 智康 昭和大学, 医学部, 准教授 (50384475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 昌一 昭和大学, 医学部, 教授 (40281026)
森 雄作 昭和大学, 医学部, 准教授 (90595919)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 糖尿病性心筋症 / 終末糖化産物 / マウス / 2型糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は2型糖尿病モデルマウスを用いて、AGEアプタマーの有効性を検証するための動物実験を行った。2型糖尿病モデルのKK-Ayマウス、非糖尿病コントロールのC57BL6マウスに、コントロールアプタマーもしくはAGEアプタマーを持続皮下投与し、6週間後に血液、心臓、およびその他臓器を採取した。KK-Ayマウスは著明な高血糖と体重増加を呈し、心重量が増加していた。心臓の組織学的解析では、左室自由壁の肥厚や間質の線維化面積増加が認められた。AGEアプタマーを投与されたKK-Ayマウスでは、高血糖や体重増加は変化しなかったが、心臓間質の線維化面積の増加が抑制された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は予定していた動物実験を終了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度の動物実験で採取した組織サンプルを用いて、AGEアプタマーによるAGEの阻害がどのような作用機序で心臓間質の線維化を抑制したのかを調べるための検討を行っていく。
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Causes of Carryover |
2021年度に予定していたサンプル測定の実験が全て終わらなかったため、その研究費を次年度に繰り越す必要がある。
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