2023 Fiscal Year Annual Research Report
筋衛星細胞における機能維持メカニズムのグローバル解析
Project/Area Number |
21K06961
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
林 晋一郎 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第一部, 室長 (10732381)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 骨格筋 / 筋衛星細胞 / Pax7 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋ジストロフィーの根本的治療法の一つとして、骨格筋幹細胞(筋衛星細胞)を用いた再生医学的治療法が挙げられる。移植された筋幹細胞は増殖・分化・融合 して筋再生に寄与するだけでなく、その一部は移植先の筋組織内で再び休止状態となり、組織幹細胞として定着することができる。しかしながら生体外で幹細胞 機能を維持したまま増幅させることが困難なことや移植後の定着率の低さなど乗り越えるべき課題も多く、実現に至っていない。Pax7は筋幹細胞で発現する転写因子であり、筋幹細胞の機能維持に必須であるが、その共役因子や標的因子、および発現制御機構については殆ど明らかにされていない。そこで、本研究では、 申請者が作製したPax7にHAタグを付加したノックインマウス(Pax7-HA KIマウス)を活用し、筋幹細胞におけるPax7の転写調節共役因子および標的因子を明らかにすることで骨格筋幹細胞の機能調節・機能維持メカニズムを明らかにすることを目的とした。 作製したPax7-HA KIマウスからFACSにより筋衛星細胞を単離し、抗HA抗体を用いたChIP-seqにより標的因子を明らかにすることを試みたが、得られるDNA量が微量な為困難であった。そこで、代替案としてsingle核RNA-seqによりマウス骨格筋中のPax7を高発現する筋衛星細胞における遺伝子発現を解析した。UMAPにより得られた細胞クラスターから筋衛星細胞を同定し、筋衛星細胞の機能に必要と考えられる発現遺伝子リストを得た。現在それらの解析を進めている。
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[Presentation] Clinicopathological features of anti-mitochondrial M2 antibody-positive myositis based on a cohort of 201 patients from Japan2023
Author(s)
Nishimori Y, Tanboon J, Oyama M, Motegi H, Tomo Y, Oba M, Sugie K, Suzuki S, Hayashi S, Noguchi S, Nishino I
Organizer
28th International Congress of the World Muscle Society
Int'l Joint Research
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