2023 Fiscal Year Annual Research Report
TGF-βシグナル抑制分子TMEPAIによる消化管腫瘍形成抑制機構
Project/Area Number |
21K06975
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Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
中野 なおこ 昭和薬科大学, 薬学部, 講師 (50733218)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | TMEPAI / ApcΔ716/+マウス / TMEPAI KOマウス / オルガノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度中に、ApcΔ716/+マウスの腺腫とTMEPAI KO/ApcΔ716/+マウスの小腸粘膜組織を用いたRNAseqの結果を再度検討する必要があることが明らかになっていたため、その後、ApcΔ716/+マウスおよびTMEPAI KO/ApcΔ716/+マウスの小腸陰窩のみを用いてRNAseqを行い、新たな候補遺伝子が50種類ほど得られた。これら候補遺伝子について実際に発現量に変動があるかを検討するためにqPCRを行った。その結果、得られた候補遺伝子のうち、特にApcΔ716/+マウスとTMEPAI KO/ApcΔ716/+マウス間で発現量に差のあった遺伝子について検討するためにウイルスベクターを作製した。その中でも特にApcΔ716/+マウスに比較してTMEPAI KO/ApcΔ716/+マウス小腸陰窩で発現量が抑制されていた遺伝子に関して検討するために、タモキシフェンを投与すると腸特異的にApc遺伝子を欠損させられるApcF/F villin-CreERマウス由来オルガノイドまたはTMEPAIKO/ApcF/F villin-CreERマウス由来オルガノイドを樹立し、ウイルスを用いて候補遺伝子を大量発現したオルガノイドを樹立して、細胞増殖能などへの影響を検討している。
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