2021 Fiscal Year Research-status Report
脂肪酸の代謝と遺伝子発現制御によるサルモネラ病原性発現機構の解析
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21K07030
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
三木 剛志 北里大学, 薬学部, 講師 (40398582)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脂肪酸代謝 / サルモネラ / 腸炎 / 腸管内定着 |
Outline of Annual Research Achievements |
サルモネラの脂肪酸代謝が本菌の腸感染に必要であるかを調べるために、代謝に関わる各種遺伝子の変異株を作製し、腸炎モデルマウスを用いた感染実験を行った。その結果、脂肪酸代謝を制御する転写因子はサルモネラのマウス腸管内の定着に寄与することが明らかになった。そこで、この定着能減弱の分子メカニズムを明らかにするために、RNA-seqにより遺伝子発現レベルを比較し、転写因子の制御下遺伝子を同定した。これらの中から、腸管内定着に関わる遺伝子を明らかにするために、それぞれの遺伝子の変異株を作製し、腸炎モデルマウスを用いた感染実験を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度の目標である、腸感染における脂肪酸代謝の必要性を明らかにし、また、次年度の計画の一部(制御下遺伝子の同定)を達成することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
腸管内定着に関わる遺伝子を同定し、サルモネラ腸感染における脂肪酸代謝の役割を明らかにする。
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Causes of Carryover |
試薬や実験動物などの購入費が、当初の予算を下回ったため。翌年度分に繰り越しをし、試薬や実験動物の購入費として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)