2023 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the molecular mechanism underlying CADM1-induced growth and metastasis of small-cell lung cancer
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21K07091
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊東 剛 東京大学, 医科学研究所, 助教 (20733075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨谷 智明 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90227637)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小細胞肺がん / 細胞接着 / マウスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞接着分子Cell adhesion molecule 1 (CADM1) による小細胞肺がん (SCLC) 悪性化の分子機構を明らかにすることを目的として、SCLCモデルマウスとして確立されているRb1/Trp53 double flox (RP) マウスにCadm1 floxマウスを交配し、Rb1/Trp53 /Cadm1 triple flox (RPC) マウスを作成して、SCLCの発がんについて検討した。その結果、CADM1の欠如により生存期間が延長し、SCLCのリンパ管侵襲および転移の抑制を認め、CADM1がSCLCの発生及び浸潤・転移を促進することが示唆された。そこで、CADM1の下流分子経路を阻害剤ライブラリーを用いてスクリーニングしたところ、CXCR4経路の阻害剤がヒットした。SCLC細胞においてCADM1をノックアウトすると、CXCR4のリガンドであるSDF-1依存的なシグナル活性化および細胞遊走が抑制され、CADM1がCXCR4経路を活性化することが示唆された。さらに、SCLC細胞のヌードマウス皮下腫瘍に対するCXCR4阻害剤AMD3100の治療効果を検討した。AMD3100はSBC5+CADM1細胞の皮下腫瘍増殖を有意に抑制したが、SBC5+vector細胞には効果を示さなかった。したがって、CADM1を発現するSCLCに対して、CXCR4阻害剤が分子標的治療として有効であることが示唆された。
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Research Products
(11 results)