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2021 Fiscal Year Research-status Report

Claudin9発現による癌免疫逃避機構の解明

Research Project

Project/Area Number 21K07096
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

三宅 亨  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70581924)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 谷 眞至  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60236677)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
KeywordsClaudin
Outline of Annual Research Achievements

生体内における癌の進展には免疫を含む癌微小環境が強く関わっている。マウスモデルにおいてClaudin9が強発現した大腸癌は肺転移が増加し予後も不良であった。その機序としてClaudin9が癌免疫を抑制していることが考えられたが、その 一方で、Claudin9が癌免疫を抑制する分子生物学的機序はほとんど明らかではない。本研究は大腸癌に発現したClaudin9が生体内において癌免疫を抑制する機序について担癌マウスモ デルや免疫細胞と大腸癌細胞株の共培養を用いて明らかにすることを目的とする。Claudin9 が誘導する免疫抑制機構を解明することで、大腸癌の新たな治療法の開発につながる研究である。この結果は大腸癌だけでなく、あらゆる難治性悪性腫瘍に波及する可能性がある。本研究は生体内におけるClaudin9高発現癌細胞が免疫を抑制する機序について遺伝子、細胞 および個体レベルで分子生物学的手法を用いて解明することを目的とする。大腸癌の臨床研究や線維化を含む癌微小環境の研究に加え、Claudin9を強発現した大腸癌の肺転移が増加し、生体内で免疫を抑制することが明らかとなった表現型を土台にして、Claudin9が癌免疫を抑制する機序の解明を進める。さらに本研究成果によって、これまで明らかでなかった Claudin9を介した様々な癌微小環境の全体像の解明が進み、生体内でのメカニズムが明らか になると考えられる。本研究成果から得られた結果は、大腸癌だけなくClaudin9の 発現が多い神経系、膵臓などの他の進行悪性疾患における治療薬の開発に貢献しうると考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

肺転移モデルにおいてIHCを用いた免疫染色の検討を勧めている。高転移株とClaudin9遺伝子欠損株を用いて、マウスモデルにおける解析を進めている。

Strategy for Future Research Activity

今後、肺転移モデルをもちいたFACSによる免疫細胞の詳細な解析を解析を進める予定である。

Causes of Carryover

コロナ禍により業務が逼迫し、研究時間の確保が難しかった。
マウスモデルによる解析をすすめることで、in vivoでのCaludin9の機能について網羅的な検討を進める予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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