2021 Fiscal Year Research-status Report
Metabolome analysis for pancreatic neuroendocrine tumor
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21K07193
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
岡野 圭一 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (20314916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽我 朋義 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 教授 (60338217)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 膵神経内分泌腫瘍 / メタボローム解析 / 代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵神経内分泌腫瘍は膵腫瘍として2 番目に多く、人口10 万あたりの年間有病患者数は2.69人であるが、大幅な増加傾向にある。これまで本疾患に遺伝子学的なアプローチが多くなされているが、“代謝”の面から本疾患にアプローチした研究はほとんどない。CE-MSによるメタボローム解析を行うことにより、①切除後の高再発群予測(術後補助療法対象の選択)、②G1、G2、G3の代謝機構解明、③機能性・非機能性腫瘍の代謝機構解明、④代謝変化による適正薬剤選択の可能性、⑤新規バイオマーカーの探索などを行っている。 2021年度は申請者の施設において手術を行った膵神経内分泌腫瘍症例の臨床病理学情報のデータベースを作成するとともに、HE染色での病理学的な再評価を行い、WHO2017分類に沿った分類を行った。 切除後の手術標本から採取したサンプル(凍結保存されている組織・あるいはパラフィン包埋組織の腫瘍・非腫瘍部)30症例の収集を完了している。さらに慶大先端生命研におけるメタボローム解析の準備も完了している。 今後、サンプルを共同研究機関に発送しメタボローム測定法を用いたイオン性代謝産物の一斉分析を行い、正常組織と腫瘍組織間で有意に変動する代謝産物、代謝経路を調べる。イオン性、中性代謝産物および中性脂質、リン脂質の代謝産物のデータを統計解析、パスウェイ解析を行うことによって、正常組織に比べて腫瘍組織で有意に変動する代謝産物を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
希少疾患のために新規症例の集積は予測よりやや少なめではあるが、病理学的な再評価を終え、データベースを作成できており、メタボローム解析を行うための準備は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、30例のサンプルは集積できているので、CE-MS法によるメタボローム測定のために共同研究機関の慶大先端生命研に検体を送る予定となっている。メタボローム測定法を用いたイオン性代謝産物の一斉分析を行い、正常組織と腫瘍組織間で有意に変動する代謝産物、代謝経路を調べる。イオン性、中性代謝産物および中性脂質、リン脂質の代謝産物のデータを統計解析、パスウェイ解析を行うことによって、正常組織に比べて腫瘍組織で有意に変動する代謝産物を明らかにする。
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Causes of Carryover |
Covid19の影響もあり、共同研究施設の打ち合わせや実際のサンプル送付、測定などが次年度に持ち越しとなった。
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