2022 Fiscal Year Research-status Report
臓器横断的観察研究による再発形式依存性腫瘍由来血中DNA動態の解明
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21K07223
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
西塚 哲 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 特任教授 (50453311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
開 勇人 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 助教 (50847358)
岩谷 岳 岩手医科大学, 医学部, 特任教授 (70405801)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 血中DNA |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では2019年5月に開始した臨床研究「MORIOKA study」を推進し、進行再発がんを対象として臓器横断的かつ再発形式依存性にどのようにがん細胞由来血中DNA(ctDNA)が変動するかを観察することを目的としている。2021年5月までの期間で登録された314例に対する時系列採血を継続しており、2023年5月で全症例の2年間の追跡期間が終了する。2023年4月現在、すでに99%の症例で追跡が完了しており、採血タイムポイントの総数は2500となっている。登録した314例のうち、全例で初期試料(治療前の組織または血液)のパネルシークエンスは完了し、デジタルPCRについては60%については対応するプローブを現有しており、現在188症例について112種類のプローブで解析を行っている。また、対応するCT/MRI画像診断は1150件で構造化された読影情報を得た。治療中の臨床情報は51%について入力が完了している。引き続き臨床情報の集積を集積を行っいるが、3か月に1回のがん関連診療科を対象としたMORIOKA studyの実務者会議を通して研究事務局と各科臨床医との意思疎通を図っている。すべての情報が揃い次第、臓器横断的に、薬剤特異的、遺伝子変異特異的、および再発形式特異的なctDNAの動態を解析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
検体回収および情報入力は概ね順調に集積が進んでいる。ctDNAモニタリングのためのdPCRプローブの合成がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
R5年度中にdPCRプローブ合成、ctDNA測定を完了し、臨床情報との統合を進め、論文化を推進する。
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